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2024-12-08 国語の勉強のこと

文字と字の違いー書き抜き問題や記述問題と「。」との関係

こんばんは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

「文字」と「字」の違いって、わかりますか?

「字」とある場合、句読点・カギカッコなどの記号・符号もすべて含めます。
「文字」とある場合、句読点・カギカッコなどの記号・符号は含めません。

「一文の最後の五字を答えなさい」と「一文の最後の五文字を答えなさい」。
文末の「。」を入れるのはどちらでしょう?

文の最後にあるのは「。(句点)」です。前者の場合は「。」も含めます。後者の場合は「。」を除いて答えます。

しかし、最近の入試では「文字」という指定はほとんど見なくなりました。また、「字」としている問題でも、「特に指定のない場合は、句読点も字数に含めます」という記載が表紙や大問の初めに書かれています。また、小問のところに「ただし、句読点はのぞきます」や、「句読点も一字に数えます」といった指定を入れているものもありますから、この指定の見落としを絶対にしないようにしましょう。

記述問題で「六十字で答えましょう。」とあったら、文末に「。」を入れないと減点になります。「こと」で終わる場合や「体言(名詞)」で終わる記述問題の場合、「こと」のあとに「。」を入れるのか入れないのか聞かれることがあります。「●字で答えましょう」とあったら、「。」を入れましょう。これで減点されることはありません。出版社によっては「●字で答えましょう」としていても、「こと」や「体言」で終わっている場合、「。」を模範解答で入れていないところもありますが、指定がないなら「。」まで入れて問題ありません。

ちなみに、字数指定の記述問題は「〇〇文字」ではなく、「〇字」となっています。ここには、「句読点も正しく使って答えましょうね」というメッセージがあるのです。記述問題の解答は特別な指定がない限り、「。」まで入れる、そして「、」を正しく使ってわかりやすい文を書くというのが基本であり、この力を学校は見ているといえます。

次年度のクラス分けがかかった塾模試が始まります。上記の点に気をつけて、記述解答作成をしましょう。「そんなのわかってる」と侮らないように。

「から」「ので」などで終わる場合は「。」をつけていたのに、「という例」のように体言で終わる解答を作ると「。」が抜けるという子もいますから…。

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