読解に影響する文法

こんばんは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

文法は読解と別物と思っている生徒さんが多いですが、助動詞や助詞が苦手な子は誤読をしやすいと常々感じています。

たとえば、過去・完了・存続(・想起)の助動詞の「た」。過去の助動詞「た」の意味がよくわかっていない子、軽視する子は時制の感覚が明確にない場合があります。すると、時の変化に着目して読み取る場面変化や回想シーンを見抜くときに間違えます。また、文章を書かせると時制がごちゃごちゃになっていることがあります。それは過去の話を現在形で書くことで「いきいきとしたものにする」というような表現テクニック的なものとは違います。記述問題で過去形で表現しなければいけないものを現在形で書いたりするのです。そして、助詞・助動詞が苦手な子は、そもそもこれらの言葉を読み飛ばしてしまい、誰が何をしたのか、いつの出来事かといったことを理解せずに読む傾向があります。

また、主語・述語の理解があいまいな子は、一文に主語と述語が二つ以上ある複文や重文での誤読をします。

会話や作文で「て・に・を・は」(助詞)がおかしいという場合、目的語と主語が途中から逆転した文を書いてしまいます。

文法は入試に出ないので軽視する人もいますが、小5までの文法の授業はしっかり受講し、完璧に理解することを目指しましょう。(小6の文法は基本的に復習内容なので小5の間に完璧に!)