私立大学医学部小論文分析と対策ー3

私立大学医学部小論文分析と対策ー2のつづきです。

私立大学医学部小論文分析と対策ー2

③読解力・文章力を鍛える

読みやすくわかりやすい文章を書くためにも読解力は不可欠です。(読解力がないと自分の書いた文章の良し悪しの判断ができませんから、国語が受験科目にないからといって、現代文の授業をおろそかにしてはいけません。)読解力を鍛えるためには、まず文脈を正確に捉える力を養成しましょう。主語・述語・接続語・指示語などを意識して文章を読むという現代文読解の基本をしっかりと身につけることが重要です。そして、指示語の内容や接続語を意識し、対比・因果関係・具体と抽象の関係などに注意して論理的に文章を読み、理解することを習慣化しましょう。同時に語彙力も強化しましょう。現代文の重要語を学習しておくなら、なじみの薄いジャンルの文章であっても理解しやすくなります。

 

④コミュニケーション力・共感力を鍛える

近年、インフォームド・コンセントやチーム医療の推進により、コミュニケーション力や共感力などが重視されてきています。また、患者のこれまでの人生や考え方、境遇等を理解したうえで治療を行うNarrative Based Medicine(ナラティブ ベイスト メディシン)というものも重視されてきています。大学によっては相手の立場に立って物事を考えること、相手の状況を推理したり分析したりしながら相手の心情を理解するようにすること、相手と自分の考え方や物事の捉え方がなぜ違うのかを考えること、また、その違いを受け入れることなどを日頃から意識しましょう。(ただ、分析したことを口に出すのは避けること…。これをすると、相手の心情を逆なですることが多いので…。これを男子が女子にやるとマジ切れされ、女子が男子にやると「かわいくない」とか言われることがけっこうある。)

つづく