中高一貫校の授業内容の実態は知っておくほうがいい

こんにちは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

ホームページでは中学受験専門としていますが、現在20名以上いる生徒のうち、10名が中高一貫校生です。基本、中学受験からの継続指導です。

すると、同じ学校に学年違いで通う生徒を指導するということも発生します。その指導で見えてくるのは、同じ学校でも学年によって指導内容・テキスト・テスト内容がまったく違う学校もあるということ。

学校説明会で聞いた内容と授業の進め方が違う!とおっしゃる保護者の方もいらっしゃれば、説明会の通りでしたとおっしゃる保護者の方もいらっしゃいます。

受け取り方の違いかな?と思ったときもあったのですが、実際に、とある私学の中高一貫校の生徒を学年違いでそれぞれ指導しているのですが、一年違いでまったく違っていました。今年の1年生は教科書改訂年度なので、教科書の影響では?と思われるかもしれませんが、そもそも教科書をほとんど使っていない。去年の1年生は教科書中心。別の私学でも2年違いで指導していますが、まったく違います。国語では古文の学習のスタート時期が半年以上違いました。半年早い学年はなかなかハードです。

こうしたことは学校説明会や見学会で意識して確認しないと見えてきません。

学校説明会ではわからない授業内容。でも授業内容って、中高一貫校選びではとても重要だと思うのです。6年間の学力を左右するのですから。入ってから「こんなはずでは!」となっても遅いのです。中には潔く退学される方もいらっしゃいますが、なかなか難しい。

せめてできることは、学校説明会・見学会・オープンスクールで、授業の基本的な形式・内容を確認することでしょうか。先生が講義を行う形式の授業が中心なのか、それともアクティブラーニング形式の授業が中心なのか、どちらも取り入れているのか。アクティブラーニング形式と言っても学校によって様々です。一定量の課題を出し、授業では答え合わせ中心という学校もあれば、ある文章をテーマに特定部分の解釈を生徒同士がグループになって行うことが中心の学校もある。講義中心でも魅力的な解説、発問で生徒の理解を深める授業をする学校もある。それぞれです。どれがいいか悪いかではなく、どれがお子様に合っているか。

また、授業の形式・内容はどの学年でも同じなのかを確認することも必要です。年度により、数学の成績が例年よりもいい学年、英語の成績がいい学年、という差が生じることがあります。その学年ごとの特徴に合わせてテキストや授業の進め方が変わるのか、それとも先生によって変わるのか、学校全体として同一なのか。

学校によって説明会で話される内容に違いがありますし、どこまで教えていただけるかはわかりませんが、上記の点は可能な範囲で確認するといいのではないかな、と思います。

一番確実なのは、現中1・2・3年生に授業の進め方を直接聞くことなんですけどね。通学されている保護者・生徒の声は貴重です。以前生徒が学校見学会に行ったとき、学校構内の案内を中3生と高1生がしてくれたそうで、宿題の量や1日の勉強時間、どんな宿題が出るのかを聞けてよかったと言っていた子がいました。実際その学校に入学し、小論文や課題レポートの多い学校でしたが、学校見学会で聞いていたので覚悟はできていたため、大変だけれどいやではないと話してくれました。(そのチェックやフォローを家庭教師で私がするはめにはなりましたが…。)