漢字学習をしっかりと

こんばんは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

今年は小学校教科書改訂全面施行の年です。

現小6は移行措置期間で配当変更のあった追加漢字を小4・小5で学習していますが、都道府県の漢字すべてが既習漢字となります。

既習漢字が増えたことによる影響として、書き抜き問題や記述問題の採点が挙げられます。

入試では、書き抜き問題であっても未習漢字の場合は減点しない学校があります。記述でも同様です。しかし、既習漢字については減点されます。書き抜きでは0点になる学校もあります。

今年の小6は小4・小5で移行措置対応という別冊の漢字ドリルをもらって追加配当された漢字を学習していますから、これらの漢字での間違いは減点対象(問題と学校によっては0点)になります。

これらの漢字について、しっかり覚えているか確認しておきましょう。

ちなみに、中高一貫校生にはあまり関係がありませんが、高校入試の書き取り問題は基本的に教育漢字(小学校配当漢字)から出題されます。公立は100%。私立は中学配当から出すところもあり。

そして、これは中高一貫校生も関係しますが、大学入試でも教育漢字から読み取り・書き取りが出題されることがあります。「とんでもないシロモノをつかまされた」の「シロモノ」、「計略をカンパする」の「カンパ」。大学入試で実際に出たものです。「シロモノ」は「代物(いずれも賞3配当)」、「カンパ」は「看破(小5・小6配当)」です。

「出納(スイトウ)」「約定(ヤクジョウ)」「言質(ゲンチ)」「相殺(ソウサイ)」など、高校生では読めない子が出てきます。「出納」や「相殺」は中学入試で一時期頻出でしたが、最近はあまり見かけなくなっています。

漢字学習で手を抜くとそれは後々まで影響します。漢字は意味と読み方を正確に覚えておくこと。その漢字を使った熟語をできるだけ覚えておくこと。こうした地道な努力が語彙力の強化につながり、大学入試にも影響してくるのです。