模試と入試問題は別もの

こんばんは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

塾はお盆休みに入る時期になりました。前半の進み具合はどうでしょうか。

お盆休みには前半までの復習、取りこぼしなどをチェックしていきましょう。

10日・11日は関西の複数の塾で模試がありましたね。模試の結果がよくても6年生は安心しないように、悪くても落ち込むのではなく現状の課題をきちんと把握して後半の講習につなげるようにしましょう。落ち込むひまがあるなら手と頭を動かすことです。

特に6年生は、模試の結果と合格判定は一致しないことをしっかり理解しておきましょう。どんなに模試で点が取れても過去問が解けなければ受かりません。そして、学力と同じくらいメンタルの影響を受ける中学入試では、模試の判定はあてにならないということを認識しておく必要があります。その中でもまだあてにできるとすれば冠模試、それも6年の入試直前時期ならというところです。

とある最難関中学の先生が、「入試をやりなおしたら合格者は半数が入れ替わる」とおっしゃったというのは有名な話ですが、感覚としてそのとおりだろうなと思います。

クラス分けの影響がある塾ではどうしても毎月の模試を意識せざるをえませんが、過去問演習でどれくらい取れているかをしっかりと確認していきましょう。

私の生徒たちの中で最難関受験生たちには、志望校の傾向に合わせて求められている力が似ている学校や弱点となっている力を要求してくる学校の問題を5年生の後半から解いてもらっています。そうした生徒たちは現段階で志望校の過去問は合格ラインを越えてきています。塾によっては、過去問演習は秋からでそれまでは弱点補強を!というところもありますが、生徒の力と志望校によって柔軟に対応しなければなりません。模試と入試問題の乖離が大きくなる学校ほど早めの対策が必要です。

特に国語の記述については模試(冠模試以外)と入試問題とでは要求されている力に大きな差があります。また、学校ごとに要求されるレベルも異なります。同じ文章で同じ箇所を問われていても字数が違えば求められている読み取りのレベルも変わります。志望校が要求している力を問題から見極めて対策をすることが大切です。