記述問題―内容はわかっているのに見当違いの答えを書く、を防ぐ

こんばんは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

記述問題の解答を見ていると、問われていることと見当違いの答えを書いている生徒がいます。

そもそも文章内容が理解できていないこともありますが、文章内容は理解できているし、解答の根拠も合っている。しかし、答えを書かせるとおかしくなる、という生徒が必ずいます。

これは、答えを作成するときに、頭から書こうとしているためです。

記述問題の解答を作成するときは、必ず「問われていることに対する答えの核」をまず決めます。

たとえば、「なぜこのような気持ちになったのですか」と問われていたら、気持ちが変化した原因を答えればいいのですから、最終部分は「~言われたから。」「~されたから。」「~が起きたから。」などのように気持ちが変化する出来事を文末に持ってくると決めます。そのあと、傍線部をもとに付け加えるべき内容(その出来事の経緯や内容など)を判断して追加していきます。このように作成していくと、答えの方向性が確定していますから、内容がわかっているのに見当違いの答えを書くということは避けられます。

記述問題の最後が問われていることとずれている。最後の部分で減点される。

そんな傾向があるなら、どうやって答えを作っていっているかを確認してみてください。文末を固めることをしていないなら、答えの作り方を根本から変えていくことが記述力向上のかぎとなります。