復習テストに向けての学習がカギ!
こんばんは。
大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。
各塾で実施される復習テスト。初見の文章を出題する塾もあれば、テキストとまったく同じ文章を出題し、問題を多少変えているだけ・一部は同じ問題の塾もあります。
テキストとまったく同じ文章を出題し、問題を多少変えているだけ・一部は同じ問題の塾に通われている方から、「テキストと同じ文章を解く復習テストに意味があるんですか?」と質問されることがあります。
答えをただ暗記するような学習では意味はなくなってしまいますし、問題を変えられたら答えられなくなってしまいます。しかし、授業と宿題で問題を解き、できればその日のうちに間違えた問題についてはなぜ間違えたのかを確認する。これは授業中や授業が終わって帰ってきてすぐ1~2日後にもう一度同じ文章を読んで余裕があるなら要約してから解き直してみる、要約が難しいなら段落ごとの最も大事だと思うところに線を引いてから解き直して見る、さらに1~2日後に文章を音読し、正答に至る過程を自分で再現する(解き直し)、直前に授業・宿題で間違えた問題をもう一度解いてみる、ということをすれば、確実に力はつきます。テストを受けるから力がつくのではありません。テストに向けて、文章を読み込むことで理解が深まり、1回目(または2回目)に解いたときには気づかなかったことに気づき、わからなかったことがわかるようになるから力がつくのです。
復習テストの問題数は多めです。迅速に正確に処理して合格点を取るためには文章の内容をある程度覚えていなければいけません。一定量の文章を正確に覚えるためには、書かれている内容を正確に理解していること、文脈を正しく理解していることが必要です。この対策が繰り返し同じ文章を読むこと、要約すること、解きなおすことなのです。そしてそれこそが力をつけることになるのです。
何度も同じ文章を読んで理解しても、他の文章にあたったら解けなくなるのでは? と思われるかもしれませんが、一つの文章をじっくり読むことで文章を理解するとはどういうことか、どういう点に気づけば文章が理解できるのかを体感できます。これを1年、2年、3年としっかり継続していけば力はつきます。
せっかく塾に通っているのですから、あるものは目いっぱい活用してみてください。宿題をただの作業にはしないでください。理解を深める学習時間になるようにしてみてください。
復習テストの復習を行うことも大切です。しかし、復習テストの範囲の文章をくり返しじっくり読んで深く理解することはそれ以上に大切です。宿題を解いたら終わりではなく、その復習を行いましょう。もちろん塾の授業で解いた問題もですよ。