三科受験・四科受験の選択は慎重に

こんばんは

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

関西では三科受験の学校がとてもたくさんあります。そしてそうした学校の大半は四科受験で出願すれば、算国理・算国理社のいずれか得点の高い方(学校によっては算国社の判定もあり)で合否を決めます。しかし、出願時に三科受験か四科受験で出願し、その教科でしか合否判定をしてくれない学校もあります。注意が必要なのは後者です。

一般的にデータでは、四科受験の方が合格率は高くなります。ですから、四科受験を進める塾はとても多いです。三科にしようとするとものすごく反対されることがあります。保護者の方も塾から数字として四科受験の方が合格率が高いというデータを突き付けられると、なんとか社会もがんばらせようとします。

しかし、データはデータ、一般論は一般論なんです。それがすべての生徒にあてはまるわけではありません。ここ数年連続して、社会が苦手なのに塾の四科受験のススメにしたがって失敗している生徒を見てきています。一方、塾の反対を無視して三科に切り替えて受かった生徒も見てきています。これは私の生徒の話なので数に限りはありますが、三科に切り替えた生徒全員、第一志望校、チャレンジ校に合格しています。

社会がどうしても苦手、伸びないという状況であるなら、社会を切るという選択肢はありです。その力を他教科に回し、得意な科目はさらに伸ばし、苦手な科目を引き上げたほうがいい場合がたしかにあるのです。

データや一般的に言われていることを信じることも必要なことではありますが、やはり目の前のお子様の適性・タイプを見極めて、三科受験にするのか四科受験にするのかを決めていただくのが最善だと思います。