市販教材購入時の注意点
こんばんは。
大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。
市販の国語教材はたくさんありますが、購入時に注意していただくとよいことが1点あります。
それは、「ルビ」。ふりがなですね。
基本的に学習参考書を専門的に作成している会社のものであれば問題ありません。O社さんとかG社さんとか、J社さんとか…。
注意が必要なのは、学習参考書ではなく一般書をメインにしているところから発売されているものです。
基本的に教材作成をするときには、ルビは当該学年以上につけます。小3対象教材であれば、小3以上で学習する漢字にルビをつけます。小4~小6対象であれば、対象学年の一番下の学年である小4学習漢字からルビをつけます。また、小学校で学習する漢字でも読みの一部は中学・高校で学習するものもありますから、そういったものにももちろんつけます。たとえば、小3で学習する「代」。音読みの「ダイ・タイ」、訓読みの「か(わる)・か(える)・よ」は小学校で習いますが、訓読みの「しろ」は中学学習読みなので「代物(しろもの)」にはルビをつけないといけません。これは学校直販・塾直販教材では非常に厳格です。原稿作成時からしっかり確認しますし、校正時にも細かくチェックします。
ところが、市販教材ではこのルビルールが明確でない状態で作成したものが意外とあります。知らない漢字、読み方がわからない漢字が満載の問題集を解くなんて無理です。時間の無駄になりますし、理解度に著しく影響します。どんなに内容のよい教材でも、生徒さんの理解度に悪影響を及ぼしたら効果は半減どころかいやになってしまうこともあります。ですから、教材を買うときはルビがきちんとついているかを確認したほうがいいのです。内容面でとてもいい、でもルビがない、というのであれば、使用する前に学習していない漢字にルビをつけてあげてください。
ちなみに、中学配当読みも中学受験コースの生徒は塾で学習しますし、中学配当漢字もさらっとは学習します。しかし、教育漢字(小学校学習漢字)と同じように覚えていると思わないほうがいいでしょう。