自分の言葉でまとめる練習はまずは口頭で

こんばんは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

記述力を伸ばすためには、自分の言葉で答えを書けるようにすることです。「自分の言葉で」というのは、本文に書かれている内容に即して適切な言葉を自分の中からひねり出して答えるということです。

たとえば「いきおいあまってバランスをくずし、ひざをすりむいてしまった」という部分を答えに含めるとき、このまま使うと字数が超えてしまうことがあります。その場合、「いきおいあまってバランスをくずし→転んで」「ひざをすりむいてしまった→けがをした」という風に言い換えて、「転んでけがをした」とまとめられるようにするのです。

そのために、日々の学習で要するにどういうことかをまとめる練習をしていきましょう。要約がいちばん効果的ではあるのですが、それはハードルが高い、要約なんてまだできないということも多いと思います。その場合は、まとめる練習を口頭でしてみましょう。物語であるなら、特定の場面を口頭で説明してもらいます。論説文なら形式段落ごとに何について述べているのかを説明してもらいます。

意味が取りづらい日本語で説明をしたとしても決して否定しないでください。否定はせず、「今言ったところをもう少しわかりやすく教えて」などと聞いて再度確認するようにしてください。文章を要約をご家庭で確認するのは、お子様にも保護者の方にも負担になりますが、口頭での確認ならそれほど負担にはなりません。

国語が苦手、記述問題はとても苦手! という場合は、口頭で確認することからはじめてみてください。