気になった記事から:「エモい」連呼の学生にミス慶應候補が「喝」

こんばんは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

yahooニュースにこんな記事がありました。

「エモい」連呼の学生にミス慶應候補が「喝」 「日本語を大事にしろ」「語彙がそれしか無いんですか」

語彙がないのです。この学生は語彙が豊富です。でも、そうではない子のほうが圧倒的に多い。そして増えている。

昨今のキレやすい子やコミュニケーションで問題を抱える子が増えている原因には、語彙力も絡んでいるのではないかと思うことがあります。語彙力がないから、自分の考えを、思いを、感情を正確に伝えられない。聞き手にストレートに伝わらない。「どうしてわかってもらえないの?」というストレスが積もっていく。その結果、人とのコミュニケーションをとることが苦痛になってくる。人と接しないようになるか、反対にキレやすくなる。精神的な面や対人面に目を向けられることはあっても、まさか語彙力が関わっているとは思わない。
語彙力ってほんとに大事なんです。言葉が多いということはそれだけでストレスを減らすことになる。もちろん、言葉はすべてではありません。心の細やかなひだまですべてを表現できるわけではありません。でも、言葉で表現できる部分と心の間の差は語彙力である程度縮めることができます。適切な言葉を、適切に使う力。この力があると多少文法がおかしくても思いを伝えることができます。語彙力→文法力→表現力を鍛えていけばより伝わるようになる。

語彙力強化には読書が一番です。でも、意味がわからない言葉について調べる、確認するという作業をしないと意味がありません。低学年までは読み聞かせをしながら、わからなそうな言葉の意味を説明してみるといったことが効果的です。

読書がきらいなら、語彙集やドリルなどを用いて言葉を覚えるのもよいでしょう。最近はパズル形式のものもあります。そうしたものを用いて、早い時期から語彙力を育んでみてはいかがでしょうか。