10連休の過ごし方―6年生

こんにちは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

6年生の10連休の過ごし方です。

6年生も基本的には、4・5年生と行うべきことは同じです。

2~4月の間でやり残していた復習テストやカリテ、公開の復習、テキストで間違えた問題の復習をしっかり行いましょう。

連休前にやり残しているものや復習が必要なものをすべて洗い出し、1日にやるべき量を決めます。6年生はオプション授業も増えてきていますから、4・5年生とはちがい、この時期に行う復習量も増えます。また、他教科では先取りをしておいたほうがいい教科も生徒さんによってはあるでしょう。そんな中、国語にそんなに時間をかけられないということもあると思います。その場合は、復習すべき問題に優先順位をつけましょう。現状の偏差値・全体正答率を目安に以下のように優先順位をつけてください。

偏差値40前後:正答率60%以上の問題までを復習。

偏差値50前後:正答率40%以上の問題までを復習。

偏差値60前後:正答率20%以上の問題までを復習。

復習テストなど正答率が出ないこともあるテストの場合は、テキストと同種の問題、テキストの問題を別の角度から問うた問題(問われ方は異なるが解答が同じもの・テキストでは原因を問われていたがテストでは結果が問われているものなど)を重点的に復習しておきましょう。

記述問題については、模範解答と実際の解答がかけ離れているのに部分点がもらえてしまっているものは、特に注意して復習しましょう。なぜなら、模試の部分点の基準と入試での基準は大きく異なっていることは多々あるからです。模試では部分点をもらえていても、志望校の採点基準で採点すると0点ということもあるのです。基本的に入試も模試も、解答をいくつかの部分にわけてそれぞれ部分点を与えていくというのは共通しています。しかし、学校によっては文末表現が問いと正しく対応していないと0点とする学校もあります。「なぜですか」について「から。」となっていないなどですね。また、抽象化して答えるべき問題では採点基準に大きな差が出ることがありす。模試では、抽象化して答えるべきものを具体的に書いてもいくらかの点がもらえます。半分もらえるところもあります。しかし、入試では同様に0点になることもあります。部分点をもらえているからと復習で手をぬくとのちのち大変なことになりますから、なぜ減点をされたのか、模範解答とどうちがうのかなどをしっかり分析しましょう。

また、6年生は、この時期、復習を行うことも大切ですが、現状で志望校のレベルに対して自分の実力がどのくらい足りていないのかを認識することも大切になります。他教科の場合は未習範囲の関係でまだ過去問は解けないこともありますが、国語については基本的に未習範囲はありませんから、今後の学習意欲を刺激するためにも過去問に取り組んでみてもいいでしょう。現状で過去問を解いた場合、合格基準点より数十点下ということはざらにありますから、点数で落ち込む必要はありません。それよりも解けていない問題はどれかを重点的に確認しましょう。選択肢での間違いが多いかや、記述はどの程度まで書けているか、手も足もでないのかそれとも要素は不足しているものの解答の方向性は合っているか、基本的な漢字問題・語句文法問題は解けているかなどを確認し、できていないところはなぜできなかったのかを確認して、自分なりの言葉で間違えた原因をまとめていきます。漢字や語句知識での抜け落ちが多いならGW中に復習しておきましょう。

GWには1回目の冠模試も実施されます。希学園では、灘プレ、甲陽プレ、星光・洛星・六甲・西大和プレ、四天王寺・神女プレが、浜学園では灘中オープン、開成オープン、女子最難関中オープンなどがあります。これらの模試は最難関を受けるレベルとはどういったレベルなのかを体感する機会になります。今自分がどの位置にいるのか、どの程度の学習を行わなければいけないのか、上位に入り込むためには何をしなければいけなのか。こういったことを理解しているかどうかは、夏までの学習姿勢に影響します。模試を偏差値を見るため、合格可能性を見るためだけに用いるのはあまりにももったいない。修学旅行や運動会、プール授業など気持ちはうわつきやすくなり、体力は削られる行事が増えてくる前に、モチベーションを上げるツールのひとつとして活用されるといいでしょう。