10連休の過ごし方―5年生

こんばんは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

4年生に続いて5年生の10連休の過ごし方です。

5年生については、来年は遊べないんだから今年はそこそこ遊んでいいよ! とは言えません。でも、息抜きはしたほうがいいでしょう。4年生同様に気候の変化や学校行事が増えてくるのに休みがなく、体調管理やモチベーション管理に手がかかるようになる6月に備えて心身のメンテナンスを行い、生活リズムが乱れないように注意しましょう。疲れがたまっているようなら、休息も必要です。

やるべきことは、基本的に4年生と同じです。2~4月の間でやり残していた復習テストやカリテ、公開の復習、テキストで間違えた問題の復習をしっかり行いましょう。

来週中にやり残しているものや復習が必要なものをすべて洗い出し、1日にやるべき量を決めます。朝の9時から12時までにこれだけやる、昼間は遊ぶ、夕方4時から7時までと8時から10時までやる、というようにメリハリをつけて学習しましょう。学習時間を2時間と決めたとしても、休憩はとってください。個人差はありますが、小5なら一人で学習する場合、本当に集中できる時間は15分~30分という生徒さんが多いです。この時間集中したら5分程度の休憩をはさんだほうが効率はあがります。(あくまでも一般的な話ですので、集中し出したらとまらないタイプなど、個々の事情に合わせてください。)

やるべきことがこなせるなら、1日や2日、勉強から離れて遊ぶ日をつくってもかまいません。ただし、中には一度リズムを崩すともとにもどすのに1~2週間かかってしまう子もいます。そういう子の場合は、勉強をしない日を作ることは避けましょう。ただ、息抜きがほしいと思うのも当然ですし、6年生になったら遊ぶことはできないので、旅行を計画されている方もいらっしゃるかと思います。その場合は、遊びがメインの日や旅行のときでも漢字・ことばの学習・音読など、15~30分程度で終わるものだけでも続けましょう。いつもより時間を減らす分にはかまいません。毎日何かしら国語の学習に触れることが大切です。

2~4月の復習をゴールデンウィ―クに行うなら、知識があやふやなところに新たな知識を積み重ねてぐだぐだになるのを避けることができます。2月~4月の内容があいまいなまま7月まで進んでしまうと、夏が地獄です。特に、夏休み中に通常授業内容を怒涛の勢いで進める馬渕教室のようなタイプの塾では、取り返すのはなかなか大変です。状況によっては夏期講習を一部休んで弱点補強するという選択をしなければいけない場合もあります。

連休期間は学習リズムが乱れやすくなります。特に最難関志望者の場合、5年生の最終成績が入試結果と連動しやすくこの5年生の1年間は非常に重要な時期でもありますが、最も中だるみをしやすい時期でもあります。ですから、最難関志望ならばこの連休は特に計画的に過ごしていく必要があります。ここで弱点を放置したまま夏まで進むと夏期講習が非常にきつくなります。さらに、文章レベルも設問レベルもあがる5年の冬で成績が落ちてきます。言語・文法事項の確認、文章読解の基本をしっかり習得していきましょう。

なお、冠模試や最難関模試を受験するかどうかは、お子様のタイプに合わせて決めるのがいいでしょう。最難関を狙えるラインであるなら、ぜひ受けてみましょう。連休の中だるみ防止にもなります。また、まだ最難関は厳しい、でも最難関に行きたいという気持ちが強いなら、厳しい結果になることを話したうえで受験し、最難関を目指す子のレベルを体感させてみましょう。その後、現状ではどれくらい力が足りないか、どの程度やるべきかを意識させるようにフォローしてみてください。

模試を合否判定や偏差値を見るだけに用いるのではなく、学習モチベーションや入試を自分ごととして捉えるための手段としても活用してみてください。