6年生は、場合により、国語を捨てるという選択肢もあり

こんにちは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

国語を教える家庭教師の私がこんなことをいうのはどうかと思われるかもしれませんが、六年生のこの時期で国語がまずいというのであれば、

志望校によって、また、他科目の成績によって、国語を捨てるという選択肢はあり!!

 

だと思っています。

たとえば、算国理社の配点が全て同じところが志望校であるなら、国語を切り、算理もしくは算理社を徹底強化して逃げ切ることを考えるのは大ありです。

6年生で国語だけが苦手、国語を強化しないといけないけれど、算数に時間を取られて後回しになる。家庭教師の先生からの課題、個別指導の先生からの課題はそんなにこなせない。でも成績は上げたい。それは基本的には無理です。6年生で国語が極端に弱いけれども、算数に時間がかかってしまいそんなに時間はさけないというのであれば、国語は現状維持もしくは、国語は足をひっぱらない程度にとどめ、算理もしくは算理社でカバーする。そういう判断も必要です。

もし、これから家庭教師をさがそうと思われているなら、国語の学習量が増えることで、得意だった科目の勉強時間に影響し成績が落ちる可能性がないか、慎重に検討してください。一番まずいのは、国語の家庭教師や個別指導をお願いしたものの、その授業や課題が増えたことで時間を取られ、得意だった他科目の勉強時間が減り、他科目、特に算数が低下することです。これは絶対に避けなければなりません。苦手科目を強化することで生じるリスクを想定したうえで、どのような作戦で志望校合格を勝ち取るか、よくよく検討してみてください。

入試は、苦手科目を克服すれば合格できるわけではありません。総合的なバランスを見て対策を練る必要があります。苦手分野の克服にばかり力を注ぐと入試は失敗します。苦手科目ばかりに力を注ぐということは、できないということをいやというほど思い知らされることになります。それはメンタル面で悪影響を及ぼしかねません。

これは国語に限ったことではありません。時間がそれほどない6年生。得意教科を伸ばしつつ、苦手科目をどこまで伸ばすのか、3教科にするのか4教科にするのか、お子様の性格・得意不得意、志望校の配点と傾向を考慮して対策をしないと失敗します。

私が指導した生徒の中で、算数を捨てることで第一志望校に合格した生徒もいました。この生徒の志望校4校はすべて4教科同配点でした。国語は得意だけれど算数はだめ、社会・理科はそこそこ。それなら、国語をさらに強化し、短期間で成果の出やすい社会・理科に力を注ぎ、算数は現状維持にとどめて上げようとしない。苦手な算数でやっても偏差値が伸びにくい時期に突入する。それならば得意科目をとことん伸ばして自信をつけさせたほうがいい。生徒とお母様・お父様の話し合いの結果、算数の苦手はそのままにするということになりました。しかし、この選択ができたからこそ、最後までD判定だった学校に合格でき、志望校すべてに合格できたのです。

これは国語でも同じです。ましてや成果が出るのに時間がかかる国語。生徒の精神的成熟度も影響する国語。そういった特性のある国語だからこそ、捨てるという選択も考慮すべきなのです。

決して、6年生で国語が苦手ならばすぐに捨てるように! と言っているわけではありません。

国語ができない原因を塾の先生や家庭教師の体験授業などで分析してもらい、成績を上げるために必要な学習量が明らかに他教科の学習量を圧迫するようなものであるならば、そして志望校の配点が他科目とそれほどかわらない(算国120点・理社100点、もしくは4科目同配点)のであるならば、という条件のもとで、ということです。