語彙力がないなら、辞書引きにこだわらないで

こんばんは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

「語彙力がないので、辞書で意味を調べさせるようにしています」とおっしゃる方がいます。確かにこれはとても効果的です。辞書を引いて、意味を書き、例文を作ってみる。これにより、語彙力を強化できることはまちがいありません。ただ、現実問題、塾に通い始め、日々の宿題に追われる状況でこれを行うのは難しいのではないでしょうか。

紙の辞書を引いて、意味を書き、例文を作る。この効果が最も表れるのは小1~小3だと感じています。ですから、今低学年のお子様がいらっしゃり、国語力を鍛えたいなら、辞書引きを強くおすすめします。電子辞書ではなく、紙の辞書を使ってください。

小4以上のお子様の場合は、ケースバイケースです。時間的に難しい場合もありますし、時間があっても辞書の意味を調べても効果のない子が一定数います。惰性で調べていたり、完全に「作業」になってしまったりして身につかない場合も多々あります。

そのようなお子様の場合は、お母様があらかじめお子様が知らなそうな言葉をテキストからピックアップし意味調べを行ってノートを作り問題を解くときに見るようにさせたり、テキストにその意味を直接書きこんだりといった作業を行うといいでしょう。わからない語句を集めた語句ノートを作るのは有益ですが、実際ノートを活用してノートを見返す作業ができるかというと、大半の子はできません。効果があるやり方でもそれを実行できなければ、身につきません。でも、テキストに書き込んでいれば、少なくとも授業時、宿題を行う時、復習テストなどの前の見直しと、最低3回は目にすることになります。1週間の間に3回見ることになると、ぼんやりとでも意味が頭に残ります。しっかり覚えられる子も出てきます。

時間がなくなる小5生以上では、こうしたやりかたもあるということを、参考にしてみてください。