読む速度は目の上下運動で改善可能

こんにちは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

国語の文章を読む速度が遅くて時間切れになる。でも、社会では文章が多くても特に問題がない場合、目の筋肉の使い方に問題がある可能性が高いです。

人間の目の構造は横については幅広く見ることができます。しかし上下については限られます。しかし、国語の文章は縦書き。上下を素早く捉えられるかどうかで読む速度が決まります。

目の上下運動はとても重要なのです。しかし、タブレットやスマホ、PCで読む文章は横書きが多い。英語も横書き。早期に英語を学習していれば幼少時から横書きの文章を見る時間が長くなり、目の動きが左右中心となって上下の動きが鈍くなります。すると必然的に上下に目を動かさなければいけない国語の文章を読む速度は落ちます。

この上下運動が弱いと、空間認知能力や発想力にも影響が出てきます。平面の把握はできるけれど、立体の把握が苦手になる、立体的に物を組み立てるという発想がしにくくなるのです。眼球の動きは視空間認知と関わっているからです。上下左右ではなく、左右の動きに偏ってしまうと、バランスが悪くなりますから、当然影響が出ます。

ですから、できるだけ早いうちから、乳幼児期から、左右だけでなく、意識的に上下に目を動かすようにしたほうがいいのです。高学年になり読む速度が極端に遅い場合は、目を様々な方向に動かす眼筋トレーニングで改善される可能性があります。特に縦書きの文章で読むのが遅いと感じるなら試してみることをお勧めします。