記述解答の句点は絶対にいる?

こんばんは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

「記述問題の答えの最後には必ず『。(句点)』をいれないとだめですか?」という質問はよくあります。

問題集によっては「こと」や「もの」など体言で答える場合は「。」がなかったり、体言で終わっていても2文節以上なら「。」があったりと基準がバラバラなんですね。これは私もとまどうことがあって、塾直販教材の執筆・校閲・編集を主に行っていますが、出版社によって基準が違うのです。各出版社ごとに表記ルールというものがあり、閉じ開き(「漢字にすることを閉じる、ひらがなにすることを開く」と言います)や設問の定型文言などが違います。「こと」「もの」の記事で書いたような国語の世界に共通するルールについては、もちろん同じです。しかし、そうではないものも多々あるのです。(実は原稿用紙の書き方のルールのなかにもあいまいなものがあります。)

では、受験の記述問題において、句点はどうなのか。様々な学校の採点基準を見ていると原則句点は必要です。句点があって減点されることはありません。指定なしや、語句指定・字数指定くらいしか指定のない記述問題で、学校公表の記述解答に句点がないというものは見たことがありません。

ただし、句点を入れてはいけないものがあります。

①「『ということ。』 につながるように答えなさい」や、「言葉は(    )であるから。」という文があり、「(  )にあてはまる言葉を答えなさい」という場合。

②「一単語で答えなさい」という指定の場合。

上記の指定があるときには句点を入れてはいけません。