記述解答に指示語を入れてはだめ?
こんばんは。
大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。
「記述解答に指示語を使ってはいけない」と言われます。
しかし、「記述解答に指示語を使ってはいけない」という言葉には重要な言葉が抜けています。
それは、
「指示内容がわからない」
という言葉のです。
「記述解答に指示内容がわからない指示語を使ってはいけない」
というのが正しい言い方です。
たとえば、「親友がそれを親に話してしまい、言い合いになったから。」
こういう答えは間違いです。「その」の指示内容が何だかわからないので、答えとして不適切です。
しかし、以下のような答えは不適切ではありません。
「親友と、親には内緒で二人だけで海に行くことを決めたが、親友がそれを親に話してしまい、言い合いになったから。」
「それ=親には内緒で二人だけで海に行くこと」だとわかるからです。
記述解答では、指示内容が解答の中に明示されているのであれば、指示語を使うことは問題ありません。指示語を適切に使わないと字数オーバーになることもあります。また、日本語としてくどい文になることもあります。特に字数の多い記述解答を作るときには、指示語を適切に使うようにしましょう。