解説を読んで考える

こんにちは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

国語が苦手な子に、答え合わせのときに解説を読んでいるかどうか聞くと、読んでいると答える子はわずかです。また、読んでいてもその解説について質問を重ねていくと、字面は追っているし書いていることもそれなりにわかっているけれど、どうしてそのように考えるのかを理解できていないことが大半です。

小4以上の塾テキストは基本的に子どもが理解できるように解説を作っています。(低学年の場合は、保護者向けになっているものもあります。)国語が苦手な子は復習の仕方を間違えているから伸びません。問題演習後に最も大切なのは、どのように考えたら正解にたどりつけるのか・どこが自分の考え方と違っているのか・どうして間違えたのかを自分で考えて文字にしてまとめることです。とはいえ、この作業ができるようになるためにも一定ライン(塾のレベルによりますが、だいたいの目安ですが、平均偏差値が40前後ですと厳しい)の力が必要なので、そこまでは口頭で間違えた理由やどう考えたら正解になるのかを質問形式で確認していくことが有効です。国語が嫌いな子にいきなり上記のことをノートにまとめるように言っても国語嫌いを助長することになりかねませんしね。ただ、小6の夏段階でこれができていない場合は、偏差値がどんなに低かろうが強制的にやらせますが。苦手とかできないとか言っている場合ではないので。

読解問題を解くときに最も重要なのは、解いたあとの復習です。解説を読んで分析し、考えることです。この作業をせずに成績が上がることはありません。

文章の基本となる読み方を身につけること。これは何に注意して読むかを教えてもらう必要があります。

 

しかし、問われていることを正確に理解すること。問われていることに適切に答えること。これらの力は問題を解いたあとに解説をもとに自分で考え、分析することにより確かなものにすることができるのです。