見て、聞いて、考えて、行動して、結果を出す。

こんばんは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

ことわざ・慣用句の学習では、数字や体の部分を表す言葉、動物や植物の名前などを答えさせる問題があります。

その中でよく出るものの一つ。

「百聞は一見にしかず」

意味は、「百回聞いても、実際に一度見ることには及ばない」

この由来は、中国の「趙充国伝」という書物に書かれた言葉で、これには続きがあります。

 

百聞は一見にしかず(百回聞いても、実際に一度見ることには及ばない)

百閒は一考にしかず(百回見ても、実際に一度自分で考えることには及ばない)

百考は一行にしかず(百回考えても、実際に一度自分で行動することには及ばない)

百行は一果にしかず(百回行動しても、実際に結果を出さなければ意味がない)

 

わかりやすく言うと、聞いて、見て、考えて、行動して、結果を出さなければ意味がないということです。

結果を出すためには、聞いて、見て、考えて、行動することが最低条件とも言えます。

これはなんにでもあてはまります。仕事でももちろん勉強でも。結果がすべてではないでしょう。でも、結果を出すために「聞いて、見て、考えて、行動する」ことは、たとえ結果が出なくても人を確実に成長させます。努力がすべて実るわけではありませんが、その過程は無駄にはなりません。

授業で先生の話しを聞く。聞いたことを書き写したノートを自分の目で見る。そのノートを見ながらなぜそうなるのかを考える、文章を読んで考える、考えて文章を読む。考えた文章を読んだら問題を解いたり、考えたことを自分の言葉で文章化したりという行動に移す。それを継続して、テスト・最終的には入試で結果を出す。

どれか結果を出すまでの家庭が、一つでも欠けたら成績は上がりません。

今日は多くの塾で模試がありました。点数がよかった人も悪かった人も、テストまでに自分がしてきたことを振り返り、何ができて何ができていなかったかを考えてみるといいのではないでしょうか。