競争心はなくても向上心を

私の生徒たちは基本的に競争心のない子が多い。

人に勝ちたいとは思わない。とても勉強のできる子がいると素直に「スゴイねんで!」と感心する。褒める。

友だちがいい点を取ったら素直に喜ぶ。こういう子たちを、競争心がなくて心配とおっしゃる保護者のかたもいる。

でも、これは性格。生まれ持った性質。それもとてもいい性質。誰かに負けたくないという気持ちはやる気につながるのは本当。

適度な競争心は必要。でも、それをどうしても持てない子がいる。

(いや、感覚的に持ちたくないと思っているのかもしれない。)

競争心はうまくコントロールしないと、大きなマイナスとなることもある。

ねたみやそねみや、場合によってはよくない行動をとったり。

競争心は人を幸せに導くとは限らない。

だから、それよりも向上心を持ってほしいなと思う。

志望校に合格するために、よりよい人生を歩むために、自分がまずは幸せに生きるために。

合格したい! だからちょっとだけ遊ぶのをがまんして苦手な問題を1問解ききってみる。

そこからでいい。そのコントロールを小学生自分でできるというのは、すごいこと。

できたら思いっきり褒めてあげる。

もし競争心を持ってほしいなら、まずは過去の自分と競争してみてほしい。

昨日の自分に今日の自分は勝てている? 昨日よりちょっとでもがんばっている? 

そこからで十分。