点数に表れていない力の見抜き方
こんにちは。
大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。
「点には表れていないけれど、力はついています」
この言葉を言われて不安になる方もいらっしゃると思います。点が取れないのに力がついているってどうしてわかるのでしょう?
わかるんです。
以下は国語の読解がとても苦手という段階の子が力をつけていく過程で見られるものです。
まず、記述問題。それまで見当違いな答えを書いていた、もしくは白紙だったのが、部分的ではあっても正答の要素が書けるようになります。ただこの段階では減点が多かったり、指定字数に満たない場合は0点になったりしますから点になりません。しかし、正答要素が書けるようになったものの字数指定に満たないための0点と白紙の0点では質がまったく違うのです。また、指定語句があるのにその語句を落とした場合は、答えとしては正しくても0点になります。この場合は、読み取る力はついてきているけれど、設問文の読みこみが甘いという別の問題が発生しているので、対策が別途必要にはなります。
次に選択問題。明らかな誤答を確実に消せるようになります。紛らわしい二択で迷って間違った場合は、精査するという作業がまだ足りていないので、この対策は必要です。
そして、書き抜き問題。書き抜きの言葉を探した形跡がほとんどないという段階から、解答の言い換え表現を押さえることができているが、そのもう一歩先の正答まで見抜けていないということが生じはじめます。もしくは正答箇所を含む部分を押さえつつも、正答箇所を特定できていないというところまで来るようになります。
もし、「点には表れていないけれど、力はついています」と塾の先生や家庭教師に言われて不安になられているなら、上記の視点でお子さんの答案を3か月程度分確認してみてください。力がついてきている場合は、点にはなっていなくても様々な変化が見えてきます。浜のように公開の問題に記述がない塾は復習テストの答案を見られるといいです。S・Vクラスの復習テストは記述がしっかりあり、テキストの問題と同じ問題はほとんど出ないので、力の付き具合がわかりやすいのです。