洛星対策に麻布中学過去問を活用

こんにちは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

関西では珍しい(全国でも珍しいのですが)入試形式の洛星中学。

統一入試日に行われる前期入試の読解は物語のみ。

記述が多く、深い読み取りが要求されます。関西では過去問6年分はすぐに手に入りますが、それより前のものは1年分ごとに別途購入になります。(塾によっては数十年分を管理していて無料でもらえるところもあるようですが)

洛星の過去問演習6年分では足りないなと思うなら、麻布中学の10年分の過去問を解いてみるのも一つの手です。形式は洛星と同じ物語文のみ。漢字の出題数は洛星よりも少ないですが、試験時間も60分で同じ、読解の小問数もほぼ同じです。なによりもテスティングポイントが似ているのです。求められている力が似ています。文章の傾向も比較的似ています(昭和の文豪作品ではないですが)し、問題のつくりもにています。それまでの内容を踏まえた、つながりを意識したつくりになっています。記述問題は、「ほんまにこの内容わかってる?」「君はどう考える?」といった本質的なものを問うものになっています。

ただ、洛星より選択問題が少なく記述問題が多いので、洛星の複雑な選択問題対策にはちょっと物足りないかもしれません。この10年で見ると2012年は選択肢が4問ありましたが、それ以外はだいたい1~2問です。

麻布中学の過去問は声の教育社から10年分出ていますので、洛星志望なら購入してみてもいいと思います。

麻布中学受験生も洛星の前期入試過去問を活用してもいいと思いますよ。(なお、後期は傾向がまったくちがいますので解く必要はありません。)