洛星前期国語は易化

井伏鱒二『屋根の上のサワン』からの出題。

明治~昭和の文豪作品が出る洛星前期。

空所補充の副詞は平易。

語句意味も基本的で平易。

選択肢は例年より短めでこちらも明らかに易化。

記述は五題が例年通りのもの。平易~やや難までわかれている。字数指定をなくしたものばかりというのは近年なかったパターン。字数指定ありとなしが混在だったのだが。

最終問題は登場人物の立場で手紙を書く問題。『屋根の上のサワン』は読書感想文の課題にもよくなる本で主題がとても明確。洛星受験者には容易なものだったと思われる。

全体として、引用文そのものが昨年の宮沢賢治『猫の事務所』より容易であり、設問も易化。

やや傾向に変化が見られた今年。去年は後期でやや変化あり。

来年はどうなるか。同レベルの学校や併願校の出題傾向を見てからの分析になるかな。

今年の洛星の合格者平均は440点満点で300点。受験者平均は298点。丁寧さと取るべき問題を絶対に落とさない精度の高さ、正確さがいままで以上に合否を分けたような気がする。

2018年度洛星中学入試の合格者平均は算数80、国語74、理科66、社会80(算国各120点満点、理社各100点満点)。