洛星中学を受けるなら、明治~昭和の文豪の作品を読みましょう

現在小学4年生、5年生で洛星中学の入試を考えているのであれば、明治から昭和の有名な作家の文学作品を読むことをおすすめします。洛星中学は、良い文章を読ませたいということを明確に示している学校です。学校説明会などでもそのような話をされます。そのためか、前期入試では、読解問題は大問1問の文学的文章のみの出題です。それもおもに明治~昭和の文豪の作品が非常に多いです。(後期は現代の作家さんの作品が出ます。説明的文章も出ます。)

もちろん、読んだからといって点が取れるというわけではありません。

ただ、この時代の文章には、言葉の使い方や文章に現代の文章では見られない特徴、独特の言い回しなどが多くあります。そういった言葉に慣れておくことは役に立ちます。特に宮沢賢治・芥川龍之介・夏目漱石などは子どもにとっては意味がとりづらい表現が多いと感じます。

読むときに独特の表現に注意したり、見慣れない言葉や意味のわからない言葉は意味を調べたり、出来事と登場人物の心情や行動の関係に注意しながら読むと、読解力の向上に役立ちます。また、音読をするのも役立ちます。

音読をしてつまずく部分は、「漢字が読めない」か、「言葉の意味がわからない」か、「そもそも文章の内容を理解していない」かのいずれかであることが非常に多いのです。これら確認をすることで、弱点を強化することができます。ただ音読をしてもあまり意味はありません。音読を聞いて、チェックする人がいて、音読は意味のあるものになります。小6のこの時期にはとてもそんな余裕はありませんが、小学5年生以下であるなら、入試に出やすい文章や教科書、塾のテキストなどの音読を活用し、弱点を確認してみるのもおすすめです。