時間を区切って問題を解く

こんにちは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

宿題は時間を区切って解くことは大切です。

特に6年生になり、宿題量が膨大になってくると一つの問題にこだわってしまうと時間が過ぎるばかりで、まったく終わらないという事態になりかねません。

日頃から時間を意識して解くなら、宿題を効率よくこなし、効果的な勉強を行うことができます。また、時間感覚が身につき、テストで時間切れになることが減っていきます。

それでは、どのくらいの時間で解くのがいいのでしょうか。

まず、文章を読む時間。1分間で600字を読むことを目指しましょう。1PがA4サイズの塾のテキストの場合、2段組みになっているものが多いですね。この場合、上段・下段、それぞれ1行あたりの字数は32字前後です。ですから、この字数かける行数で総字数がでます。3分の1行程度や半分程度の文もあるでしょう。そのあたりは大まかに計算しましょう。総字数が出たら、その字数を600字で割ります。それで出た数字の時間で文章を読みましょう。

たとえば、32字で60行ある場合。字数は1920字です。これを600字で割ると3.2…となるので、3分12秒、約3分で読むことを目指します。

次に問題を解く時間ですが、知識問題(言語事項・文法・漢字)は1問10~15秒、読解問題の選択問題は1分(選択肢の長さと数によりますが、3行で4択、5択などの多めの場合は最大1分半)に、書き抜き問題は2分、記述問題は2~5分程度(1分間に書ける字数は30字~40字。1分間で35字程度を目標に書く+思考時間)に設定します。

1920字の文章で、知識問題が3問、読解の選択問題が2問、書き抜き問題が2問、記述問題が1問であるなら、12分~14分程度、最大でも15分を目安に解きましょう。

時間がなくて手つかずの問題があったなら、各問題形式に合わせて時間を追加して解きましょう。選択問題が1問解けなかったら、1分追加して解きます。わからなければそこでやめ、解説を見ましょう。わからなかった問題・間違えた問題はなぜ間違えたのか、正答に至るプロセスと自分が答えを導きだしたプロセスがどうちがうのかを確認します。問題を解くことに時間を割くよりも、なぜまちがえたのかを解明することに時間を使うようにしましょう。自分で考えてもわからない場合は、塾の先生に確認するようにしてください。

でも、こんな短時間で記述問題や書き抜き問題が解けるの? と不安に思われるかもしれません。上記の時間で読解問題を解くには、大事な部分を見抜きながらの線引きやしるしつけが必要です。

その話は次回に。