新小6向けー国語過去問を解く時期

過去問を解く時期は、正直一人一人異なるので、一概に何月からとは言えません。志望校のレベル、志望校が求めている力(出題意図をから見える力のこと)、志望校の文章量、記述の量、現状の本人の力、特訓授業等の受講有無、併願校などによって一人一人異なります。ただ、目安となる大きなポイントは以下の三点です。

 

過去問を解く時期の決め方

  • 通常は秋。10月以降。
  • 文章量が長い、長文が大問1のみの構成(洛星中学や2013年以前の高槻中学のような問題)、記述問題の字数が多い・記述の量が多い場合は7~9月を目安に早めに。(7月からというのは国語に限る。未習範囲がからむ教科の参考にはしないでください。)
  • 基礎力が明らかに不足、弱点分野が多い場合は12月を目安に遅らせる。

 

例外は、一部の最難関受験生の場合。私は、3~4月に1回解かせます。

目的は…

  • モチベーションのUP
  • 現在の実力と志望校のレベルのギャップを確認し本人に認識させる
  • 小5の志望校判定の結果のフォローをする

小5の志望校判定が出る模試では、これまで解く機会の少なかった、もしくはまったく解くことがなかった入試実戦的な問題が出題されることが多いものです。私自身、小5の志望校判定の模試は入試を意識して作ります。実際の入試と同様の問題を入れ、文章レベルを入試に近づけ、入試で必要な即応力などを見る問題もばんばん組み込んでいきます。漢字や語句問題も入試パターンを考慮した問題にします。すると、即応力のある最難関受験生にとっては意外と判定が高くでることがあります。それは、小5の終わりの時期の模試の場合、全受験生の割合は即応力が不足している層が多く、これらの層が大きく点数を引き下げるからです。ですから、最難関受験者はここで判定がよくても気を抜いてはいけませんし、悪くても過度に落ち込む必要はありません。判定がよくても悪くても、実際の入試レベルとのギャップを意識させて足りないところをしっかり補強するためにもあえて早めに行います。

 

過去問をいつから解いたらいいのかわからない場合は、塾の先生や受験のプロに相談されてください。危険なのは、生徒のレベルに関係なく全員に対して「過去問はこの時期からはじめてください!」と言う場合、また、直前期にのみやればいいという場合です。

 

また、過去問は繰り返し解くと答えを覚えてしまうので意味がないから一度やればいい、というのもおすすめしません。答えは覚えていてもまったく問題ありません。過去問演習では、必ず、なぜその答えを導いたのかを、正解した問題も含めてすべて確認することが重要です。このとき、答えを導くプロセスが再現できれば問題ありません。どこを解答の根拠としたのか、なぜその部分を根拠としたのかを自分で説明ができればいいのです。この作業は出題意図を把握することにもつながりますから、おろそかにしてはいけません。これが出来ない場合は、答えの暗記であり、力がついていないため、早急に対策が必要です。その見きわめのためにもこの作業を怠らないことが重要です。

 

現在直前期のため、体験授業をお受けできる日が一部の土日のみとなっております。また、1月20日まで新規の生徒さんはお受けできません。体験授業をご希望の方は、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますとありがたいです。(電話の場合、平日の夕方~22時までは授業のため出ることができません。土日は週によりますが、15時~17時のみ電話対応可能です。)