新学年までにすべきこと小1(新小2)編

現在、小1であるなら、新学年に上がるまでに、以下のことをしっかり身につけるようにしましょう。

  1. ひらがな、カタカナを正しく読み書きできる。
  2. 小1の漢字を読めて書ける―漢字の意味を同時に覚える。
  3. 「は(が)・に・を」を区別して使える。
  4. 言葉をなかま分けできる。
  5. 反対の言葉を理解できる。
  6. 気持ちを表す言葉を区別できる。
  7. 様子を表す言葉を区別できる。

この時期に学習することは今後の国語学習の土台です。

1・2はすべての基本です。ひらがな、カタカナ、漢字の学習はしっかり行いましょう。漢字は、書くだけでは覚えられない子も多いです。漢字を読みながら書く、書き順を言いながら書くと覚えやすくなる場合があります。たとえば「田」なら、「縦棒、横から下に、縦、横、横で『た』」(これは覚えやすくアレンジで!)と言いながら書くと、正しい筆順も覚えることができます。漢字の筆順は速く正確に漢字を書くためのものです。おろそかにしないようにしましょう。

3は、主語・述語の理解の基本で、読解力にダイレクトに影響します。動作の主体・動作を受ける人(物)を区別できるようにしましょう。

4は、言葉の知識ですが、高学年で学習する上位語・下位語の理解につながります。生き物のなかまの言葉には、鳥や犬や猫、虫がある。鳥のなかまの言葉には、すずめやはと、にわとりなどがある。こういったグループ分けを様々な言葉でできるようにしましょう。

5は、読解において、対比関係の読み取りの基本となります。言葉の種類を増やすことにもつながります。

6・7は心情理解につながります。小1・小2のうちは、気持ちや様子は単独で問われることが多いですが、小3以降になると様子から気持ちを理解することが必要になってきます。この関係を理解するためには、まず、気持ちを表す言葉と様子を表す言葉をしっかり覚えましょう。これらは小2・小3で学習する擬態語・擬音語(擬声語)の基本となります。

小1の教科書は、文節単位で分けられた分かち書きになっています。小2の上の教科書からこの単位が少しずつ長くなっていき、最終的に分かち書きはなくなります。分かち書きは言葉のまとまりをとらえ、理解するのに役立ちます。音読を繰り返し行い、つまずいているなら、ひらがな・かたかな・漢字が読めないのか、意味がわからないのかを確認して克服しましょう。これをいいかがんに行っていると、はやければ小2の夏、秋くらいから国語の勉強でつまずくことがあります。

中学受験をするにしても、小1・小2では塾や家庭教師は必要とは個人的には思いません。学校に慣れること、学校の勉強をきちんと習得すること、これを最優先していただければだいじょうぶです。意欲がある・学校の勉強では物足りないのであれば、四谷大塚の「はなまるリトル」シリーズやエムアクセスの「国語読解の特訓」シリーズ(とてもよくできた教材ですが、文字中心なので1年生にはちょっと辛いかも…)、「出口式はじめての論理国語」シリーズなどを取り入れてもいいとは思います。これらの問題集でお子さんがわからないという場合は、答えは絶対に言わず、答えを導ける簡単な質問を繰り返すようにしましょう。