志望校のカリキュラムは必ずチェックを

こんばんは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

 

いわゆる「お得な学校」と言われるものがあります。

入学時の偏差値はそれほど高くはないけれど、大学の合格実績がいい学校、6年間の学力向上が著しい学校のことです。

関西では大阪桐蔭がその代表かなと思います。また、最近では常翔学園もそうですね。

これらの学校でトップクラスの子たちは東大・京大に合格しています。中学校では最難関に受かったのに、大学は中堅私大ということもありますから、12歳という段階での学力なんてたいしてあてにならないともいえるわけですが。

こうしたお得な学校を選ぶ場合、入学後のカリキュラムは学校説明会などで必ず確認されることをお勧めします。

たとえば、大阪桐蔭のカリキュラムは非常にハードです。国語は現代文については教科書は学年通りに使用します。中1なら中1の教科書というように。多くの私学は2年間で中3の教科書を終わらせますから、少しゆっくりです。しかし、別途国語表現の授業があり、古文の授業があります。桐蔭で中1段階で学習する古文内容を洛南では中2で学習します。洛南の子よりもハードなことを桐蔭の生徒たちは学習しているのです。

また、英数の進度は非常に速い。それだけ強制力をもってハードな学習をしなければならないということです。これについていけるのであればなんら問題ありません。ただ、中には性格的にこうした進め方が合わない子もいますから、そうなると入学後のミスマッチにつながります。

一方、最難関についても注意が必要です。

たとえば洛南高等学校附属中。基本的に予習型の授業です。授業までに一定量を自分で学習し、授業ではその確認。自主性のない子、自立できていない子・自律できていない子にはかなり厳しいものです。最難関に合格したから大学進学は安泰なんてことはありません。それは最難関中高の大学の進学実績を見ればわかるでしょう。みんながみんな、最難関大学に進学できるわけではないのです。

また、大学系列校であっても安泰ではありません。一定の学力がなければ志望する学部への進学は厳しくなります。学校によって、系列大学に進学することが決まっている学校、中学受験組は外部の大学を受験することが基本である学校、外部受験コースと内部進学コースがあり、成績によってコース変動が発生する学校などさまざまです。学校のカリキュラムが想像以上に厳しい場合、当初外部受験コースにいたけれど内部進学コースになってしまったり、成績が足りず志望学部へ進学できなくなったりしてしまうこともあります。

お子様の性格・タイプを考慮し、志望校のカリキュラムにしっかりついていけるか、通塾などでのフォローが必要な場合そのフォローができるかなども考えて選ばれるといいと思います。