対処療法という言葉はないのですが

こんにちは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

新型コロナ関連のニュースに対するコメントを見ていると、「対症療法」を「対処療法」と書いている人がとても多いんですよね。

2008年の国立国語研究所の調査では、26.8%の人が「対処療法」と思っているというものがありましたが、今はどのくらいの数値になっているのでしょう?

「対症療法」は表面に出ている症状を緩和させて苦痛を和らげる治療のことです。根治療法ではないということです。

音が似ていることで「対症」を「対処」だと思ってしまう人が多いのでしょうか?

子どものころから「対症療法」という言葉で覚えていたので、「対処療法」と聞くと違和感を覚えるのですが。

医療現場での言葉なのでなじみがないため、身近な言葉に置きかえて勘違いしてしまうのかもしれませんね。