夏期講習の宿題が終わらない?

夏期講習も2週目に入り、疲れが出てくる時期でもあります。

関西の中学受験塾は拘束時間が長く、宿題が多いと言わていますが、

宿題が終わらないという生徒さんもけっこういますね。

その結果、答えを写して終わってしまうこともあるようです。

夏期講習期間中、時間がないなら宿題をすべてやろうという考えは捨てましょう。

それよりも大切なのは、塾の授業で間違えた問題について、なぜ間違えたのかを理解することです。

これを理解しないまま、宿題をこなしても意味がありません。

 

夏期講習中は、いつも以上に以下のサイクルを重視して学習を進めましょう。

授業→授業で間違えた問題の原因解明(授業で説明があった場合はその内容を理解しているか確認)→宿題

 

宿題は、大問ごとに時間を切ります。

目安は20分。

20分使って解けなかった問題は、解説を読み、なぜ解けなかったのかをまとめたうえで解答を書きます。

 

テキストにある解説を読まないという生徒さんが多いと感じています。

私が教える生徒さんは偏差値30~40台スタートと偏差値60台スタートとのパターンが多く、

中堅層を見ることがほとんどないので、そう感じるのかもしれませんが……。

 

偏差値が50未満なら、解説を一人では読めないことが多いので、

保護者の方といっしょに読んでいただくのがいいでしょう。

あいまいな理解にとどまっているところやわからないところは付箋などで印をつけて、

塾や家庭教師の先生に聞きましょう。

50~60台前半の場合は、大半の塾テキストの解説はある程度理解できるはずです。

あやふやなところは印をつけて塾や家庭教師の先生に聞きましょう。

60台後半の場合は、読まなくても答えを見て原因がわかることもあるのですが、

解説で再度確認することをお勧めします。

塾テキストの解説は充分理解できるレベルですから、間違った理解をしていないか確認しましょう。

もちろんわからないところは後で先生に確認しましょう。

 

自分で解く問題数の減少を心配される方もいらっしゃいますが、9月以降大量の演習がいやでもまっています。

夏は、その大量演習を行う力を固める時期です。

夏期講習期間、生徒の皆さんはほんとうにたいへんだと思います。

上手に息抜きをして、乗り切ってほしいと思います。

かくいう私も、今年は大阪府内の生徒さんが多いのですが、大阪の北から南、東へと1日で移動する日もけっこうあり、体力がいります。

例年、8月は他の月よりも教材制作の仕事が落ち着くのですが、今年は小2~大学入試までの模試・教材制作のほかに、

医学部入試関係の仕事があり、ふだんより忙しくなっているので、とにかく健康管理をしっかりしようと思います。

 

生徒さんはもちろんですが、受験生のお父様、お母様、くれぐれもご自愛ください。

お父様、お母様の笑顔と元気が、生徒さんの一番の力の源であることは間違いないのです。