夏期特別時間割終了

おはようございます。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

昨日で、ことのは社の夏期特別時間割が終了しました。毎年7月2~3週目から8月の3~4週目までが特別時間割に。通塾している生徒さんが多いので、それに合わせての調整ですね。また、レギュラーで毎月見ることができない生徒さんが増えたため、その生徒さんたちへの対応も今年はかなり発生しました。一年間、レギュラーで見る生徒さんは10名まで、イレギュラーで見る生徒さんも2名までと決めていたのですが、今年はこの数を大幅にオーバーして見ています。これまでより通常授業の枠を増やし、可能な範囲でお引き受けしています。教材制作の仕事との兼ね合いで指導可能時間に制限をかけていたのですが、今年は同一沿線で指導できる生徒さんが複数いらっしゃること、移動途中の通り道に生徒さんがいらっしゃることなど、時間の節約ができたのもあり、定員を超えての指導が可能になりました。秋には多方面にアクセスのよい場所に転居予定なので、来年も枠を増やして指導ができるかもしれません。

さて、夏期期間後半、1月から指導をしてきた小6生の中で記述力が大きく向上する子が出てきました。指導当初は記述問題は白紙。記述問題と聞くと拒絶反応が出るくらい。その生徒から、この夏、「ぼく、記述、好きやわ」という言葉が出てくるようになりました。指導開始時の記述問題に対する反応が強烈だっただけに、ここまで来てくれたことがほんとうにうれしくなりました。書き写しの間違いが多いためまずはテキストの書き写しを行う、問題を解く際に誰が何をしたのか・何がどうなったのかを徹底的に問う、文章内容の理解を問う質問を多方向から行う、頃合いを見て要約を一定期間実行させる。ほかにもあちこちにしかけをめぐらし、小さな階段を少しずつ上がっていくように到達目標を決めてカリキュラムを考え、調整し指導してきました。

3月の段階では、過去問の記述問題は白紙。〇をつけられる記述解答はありませんでしたが、7月の段階では、記述問題で満点のものが出始め、8月には100字を超える記述問題でも8割程度は取れる解答を作成することができました。志望校特訓や宿題の記述問題の解答の質もとてもよいものになってきました。塾の授業でクラスで一人だけ心情を正しく答えられた! ということもあったそうです。

理解度を確認する質問、理解を深める質問、考えを整理させる質問、「なんで?」「どうして?」、こうした質問を繰り返し、その答えを引き出し、その子がいまどういう考え方をしているのか、どうやって伝えようとしているのかを見ながら修正する。テキストの解説と同じ解説では理解できませんから、テキストの解説よりもわかりやすく生徒に合わせてその生徒が納得できるものになるように、質問をしながら答えにつなげる。この作業をひたすら繰り返して8か月。目に見えるものになってきました。

今年も夏が終わります。6年生は10月・11月はこれまで培った力をもとに得点力の養成を行う時期に入ります。取りこぼしを感じた生徒さんは9月中にしっかり補強を行い、直前期に備えていくようにしましょう。

4・5年生は塾の学習内容と学校の学習内容の差がより大きくなる時期で、夏期に思うように学習できなかった生徒さんはあせりを感じているかもしれません。しかし、4・5年生は夏期の取りこぼしを冬期に行えます。夏期にできなかったこと・やりのこしたことは、連休などを活用して少しずつ消化していくくらいの気持ちでいてください。それでも間に合わなかったら冬期にがんばり、新学年を迎えられるようにしましょう。過ぎてしまったものはどうしようもありません。消化しきれなかったものについて優先順位をつけ、これはやる・これはやらないという判断をし、できなかったものをどこで挽回するかを考えて9月を迎えてください。