塾がすすめる学校を受験するか迷ったら……

家庭教師をしていると、塾の先生が勧める学校と本人の志望する学校が合わない、どうしたらいいでしょう? と相談されることがあります。塾の先生はこの学校をすすめるけれど、どうもピンとこない。こういう場合、塾の先生がどのような視点でその学校をすすめているのか、慎重に考えなければいけません。その学校に進学することは、本当に生徒のためになるのか、本人が望んではいるが先生はすすめない学校を受験して進学した場合のメリットとデメリットは何かなど、納得いくまで塾の先生と話をしていただきたい、どんなに塾の先生にすすめられても、最終判断は本人の希望と先を見据えてご家庭で決めていただきたいと思います。

それはある中学生を指導したことがあったからです。塾の先生のすすめにしたがってチャレンジ校を受験→本人が行きたかった学校より上のレベルの最難関校に合格→せっかく上の学校に受かったのでということでその学校に進学→学校が合わず中1後半から不登校になり中2で公立へ転校。

こういった話は決してめずらしいことではないのです。

この生徒を指導してから、志望校について話をする場合、大学受験まで見据え、その子の現状の学力と入試までののびしろ、性格、個性、学習習慣……様々な面を考慮し、その子が目標としている、望んでいる進路を進むのに最適な学校はどこかという視点でアドバイスをするようにしています。

私学は学校ごとに、合う合わないが明確に出ます。どんなに評判のいい学校でも、すべての子に合うわけではありません。中学受験は長い人生のまだスタート段階です。長期的に見たときにプラスになる受験にしていだたきたいと思います。