国語以外は指導されないのですか?

こんにちは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

中学受験対象の家庭教師の方は複数教科指導される方が多いせいか、「社会や算数の指導はされないのですか?」と聞かれることがあります。

申し訳ございませんが、現在は国語のみ。他教科指導はしておりません。

以前はたまに見ていたこともありました。中学受験社会・高校までの教科書レベルの数学・化学、大学入試までの英語。でも現在は完全にお断りして国語のみにしています。理由は単純で、全教科を同じ質で、授業料相応の指導ができないからです。質問対応、解説程度ならできても生徒の思考を促しながらの指導はまず無理です。

家庭教師でも塾講師でも授業準備としてすべきことはいろいろあります。「授業以外ひまやろ?」と生徒から言われると「まあ」と言ってはいますが、それなりにやることはあります。

学習指導要領改訂がかかれば学習指導要領と教科書を小中高チェック。教科書は4年に一回小改訂がかかるのでそのたびに小中高の教科書をチェック。全国の難関中学校・生徒が受ける中学校の入試問題・全国の公立高校入試問題や難関公立高の独自入試問題や適正検査、難関私立高の入試問題チェック、難関大学の毎年の国語入試問題と医学部小論文のチェック。1教科で私には限界です。中学受験国語指導専門なら大学の国語まで見なくても? と思われるかもしれませんが、教科というものは小中高とつながっています。大学合格を見据えて、逆算して、この私立中学に入学するまでにこの生徒にはここまでは身につけてほしいというものがあります。中高一貫校で高校入試を実施している学校の問題には中高でつながりが見えます。中学入試の傾向と大学入試の傾向には共通点もあります。中学入試が大学入試の影響を受けているんですね。また、合格後の継続生も多いことや、医学部小論文の分析などの仕事もあるのでチェックしないわけにはいきません。そのほかに教材・模試の執筆・編集・校閲の仕事もあります。授業に付随する仕事もあります。

私のキャパではこの金額で責任を持って指導できるのは、国語のみです。国語の指導を通して他教科に応用できるような指導はできても、他教科指導はできません。

ですから、他教科の指導も希望される場合は、中学受験複数教科指導可能な先生にご依頼ください。中学受験の世界でプロの先生は算数・国語両方可能という先生もいらっしゃいます。もちろん、しっかりと実績を出されている方々です。国語と社会、国語と英語の指導をされる先生も多いと思います。私の知っている先生では大学入試までの英語・国語をがっつり指導できて結果を出し続けている先生もいらっしゃいます。医学部指導になると化学・物理・数学をがっつり指導して、学校初の旧帝大医学部合格者を出した家庭教師の先生もいらっしゃいます。脱帽です。そうした先生方は驚くほどの仕事量を高精度でこなしていらっしゃいます。いっしょに仕事をさせていただくこともありますが、体力と精神力にも驚かされます。

というわけで、ことのは社では国語・小論文のみの指導となりますので、ご了承ください。