受験が終わったら読んでほしい本

こんにちは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

私立中学校に入ったあと、国語が軽視されることはとても多い。「英数がんばって! まあ、国語はほどほどで」と学校の先生から言われたから国語は私の授業以外勉強しないという子もいます。大学入試改革の影響で変わってくるのかもしれませんが、この数年のプレテストの問題の変化を見ていると……

どうなるのかわかりません。

でも、これから高校・大学に進み、社会に出たとき、国語の力とともに考える力はとても重要になってきます。思考の深さが重要になってきます。だから、国語の授業を軽視したとしても、考えることは軽視しないでほしい。中学受験までは本を読むことがそんなになかったとしても、受験が終わったら、中学生になったら、本を読み、読んだ内容をうのみにするのではなく多角的に考えて、そして様々な世界に足を踏み入れてほしいと思います。読んで学び、考えること。確かめること。体験すること。そういったことを重視してほしいと思います。

中学受験が終わり、中学生になったら読んでほしいと思う本。

それは桐光学園とちくまプリマ―が協同で制作している「中学生からの大学講義」「続・中学生からの大学講義」シリーズです。中学入試~大学入試の国語素材文で頻出の外山滋比古氏・本川達雄氏・茂木健一郎氏・鷲田清一氏・中村桂子氏・長谷川眞理子氏・森達也氏・田中優子氏・内田樹氏・池内了氏・東大の入学式祝辞で話題になった上野千鶴子氏などなど…。なかにはこれは中学生には難しいかなというものもありますが、がんばって読んでもらいたいなと思います。ちなみに、この中のいくつかは入試でも出題されていますし、私も模試作成で使用しました。(そういう意味では中学受験生にも読んでほしいところはありますが、話を選ばないとかなり難しいので、余裕があるなら読んでもらえたらいいな~くらいにとどめておきます。)

そして、このシリーズは大人が読んでも十分読みごたえのあるものです。中学受験生は本を読む時間を取ることは難しいかもしれませんが、保護者の方が読んで感じたことをお子様と話してみてもいいかもしれません。

個人的に一番印象に残っているのは「続・中学生からの大学講義3 創造するということ」の中島義道氏「哲学とのつきあい方」にあった「自分で選ぶと心が強くなる」という話。私の場合は、ちょっと(いやかなり)家庭環境が特殊なところもあり、「選ばされた」という感覚(というよりも他人の人生を生きているような感覚)で生きていた時期がありました。そのときの自分は確かに弱かった。10代、20代の読書とは違う「腑に落ちる感覚」を得られました。体験していないことを本で読んでいたときとちがい、体験したことを本で読むとストンと落ちてくるものです。そんな感覚を味わうのも楽しいものです。