受動的な姿勢を主体的な姿勢へ
「慣用句とかことわざをおぼえられないから、どれをおぼえたらいいか教えてください」
「慣用句とかことわざをおぼえられないから、テストしてください」
上記の言葉を言う生徒はとても多いです。
でも、前者と後者では、成績の伸びが全然違います。
前者は受動的、後者は主体的。
成績が伸びるのは後者の言葉を言う生徒。
日々のちょっとした言葉の使い方に、勉強に対する意識が浮き出てきます。
毎日の会話で受動的な言葉が出やすい場合、「自分でまず取り組む」という方向にもっていくと、成績は伸びていきます。あくまでも勉強は本人主体。その意識を早いうちから身につけた子は確実に伸びます。
去年の1月末。入試まで10日を切ったところで、語句知識の弱い生徒に大量に問題演習をさせていました。1月になったら抜き打ちでテストをしようと思っていたのですが、生徒自身から「テストしてください」と言ってきました。1月5日の授業から、毎日120問のテスト。足をひっぱりつづけた苦手な語句知識の問題。本番の入試では確実に得点でき、第一志望校に合格しました。そして、そのときに覚えた言語事項が中学生になってから実力テストで出て、クラスで一人だけ正解したそうです。覚えよう、正解してやろうという意識で学習したものは記憶に深く刻まれ、忘れません。
可能な限り、小6になる前に、受験も勉強も自分がするものであるという意識を持てるようにすることをお勧めします。ちょっとした意識の違いが合否を分けることになるのです。