反抗期まっさかりでも

中学受験を終えて私立中学に入学した後も継続して指導をすることが多いのですが、小5後半~小6あたりから反抗期に入り、中学生では反抗期真っ盛り。お母様方からの相談も中学受験のときとは変わり、成績よりも生活態度のお悩み相談が増えてきます。「言うことをまったく聞かないんです」「ほんとに腹が立つんです」なんて言葉を毎年のように聞きますが、私が見ているかぎり、みんなちゃんと成長しているな~と感じてほほえましいものがあります。お母様方の悩みが切実なのはよくわかるのですが、生徒にはお母様やお父様にはなかなか見せない顔を私たちには見せることがあります。

そんな反抗期まっさかりの中学生の生徒。「先生、花束っていくらくらい?」と聞いてきたんですね。「なんで?」と聞いたら、「お母さん誕生日なんですよ。だから花束あげようと思って。物とどっちが喜ぶかなって思ったんですけど、花束がいいかなって」と。なんだか、とってもうれしくなりました。

どんなに反抗期でも、ちゃんと心は成長しています。おこづかいを貯めて、お母さんが一番喜んでくれるものを考えて。とてもぽかぽかした気持ちになりました。

家庭教師をしていると、長い子では小4くらいから大学入試まで指導することがあります。一人の子どもの成長を10年近く見られます。その中で学力だけでなく、心の成長をかいま見るとき、この仕事をしていてよかったなと思うのです。