助詞は軽視されやすい
こんにちは。
大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。
記述問題で要素不足が多い子、選択肢の問題で言い過ぎ表現に気づかない子、並立関係を落としがちな子、因果関係を示す接続語がなくなると因果関係を把握できなくなる子・そもそも因果関係の把握が苦手な子は、助詞を見落としている可能性が高いです。
助詞は、いわゆる「て・に・を・は」と言われるもので、ある言葉の後について意味を添えるものです。助詞が違えばその文の意味はまったく異なってしまうのでとても重要な言葉なのですが、漢字やカタカナの言葉の後についているため、その部分が子どもたちには強く印象に残り、助詞はなかったことにされてしまいます。また一連の印象に残る内容が前にあった場合も同様です。
助詞は一字のものでも複数の意味を持つものがありますが、そのことを理解していない場合、誤読することもあります。
並立関係を示す「と」「や」を落とす子は、並立関係をいれなければならない記述問題で要素を落とします。具体的に説明する際にこうしたことが生じます。また、抽象化して説明する問題では、並立関係を押さえて抽象化しないといけないということに気づくことができずに要素を落とします。
「しか」「だけ」などの助詞を落とす子は過剰表現に気づかず選択肢で間違えます。
「ので」「から」などの助詞を落とす子は因果関係の把握をしていません。
ある言葉について意味を添える助詞は文章理解で大きな役割を果たしています。言葉の意味がわかっても、その言葉同士をつなぐ助詞により、関係性や意味が変わってきます。
気になる場合は、音読をしてみて、助詞を正しく読めているか、助詞の部分でつまずきや読み間違いがないかを確認してみてください。