前受入試とプレテスト

こんばんは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

前受入試とプレテストの区別がよくわからないという方がいらっしゃるようです。

前受入試とは、関西であれば統一入試日以前に実施される入試を受けることを意味します。この目的は、実際に入学することはなくても合格を一つとっておいてメンタルを上向きにした状態で本命校に臨むことであったり、本命校受験前に入試の雰囲気に慣れておくことであったり、最終的に第一志望校をどうするかの基準にすることであったりと様々です。

 

一方、プレテストは、各中学校が実施する合否判定が出るテストです。各中学校が実施していて、その年の入試問題と同じ傾向で作成します。(入試問題・プレテスト作成経験者としては作成時の詳細をここで書くことは出来ませんが、同傾向で作成するというのは学校も公表しているので問題ないかと…。これ以上の詳細は守秘義務に反しない範囲で個別に…。)プレテストの実施時期は7月~12月。現在、大阪の私学ではかなりの数の学校がプレテストを実施しています。ちなみに、最難関は実施しません。

一部の学校では、プレテストを受験すると入試で加点される制度があります。これはどうしてもその学校にいきたい生徒さんにとっては大きなメリットとなります。ほかにもプレテストのメリット、実際に受験する学校で、受験当日の雰囲気を事前に味わえること、模試よりも正確な合否判定が出ること、学校によっては個別面談・解説があること、これも学校によりますが入試で出題する単元を教えてもらえること、などがあげられます。

是非はあると思いますが、学校としては「この学校に入りたい」という気持ちの強い生徒を取りたいと思うのは当然ですし、プレテストにより学校と生徒のミスマッチを避けることにもなるので、学校にとっても生徒にとってもリスクヘッジになります。

 

前受入試とプレテストを活用して入試にどう備えるか、5年生(新6年生)は、プレテストの日程が出始める5~6月あたりから考えておくといいでしょう。プレテストが盛んになる秋はテストが多く日特などもありますから、優先順位を決めてスケジュール調整を早めに行うことをおすすめします。