僕が決めたことだから
こんばんは。
大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。
4年生の生徒さんたちは、今年の夏休みはこれまでと違う夏休みだと感じているかもしれません。私の生徒の中にもそういった生徒がいます。
「夏休みなのに、ぜんぜん休みとちがう」「すっごい勉強してる」
そんな声が聞こえてきています。そのうちの一人の生徒。集中力の波があり、いろんなことに意識がいきます。問題を解きながら読んでいる文章と関係するいろんなことが頭に浮かんできて、話が飛びます。文章に書かれていることを、体を使って表現しようとしたりもします。それ自体を私は叱ることはしません。身体感覚を活用して学習効率が上がることもあるからです。
ただ、もう少し集中する時間を延ばしたい、文章の内容を深く考える時間を持ってもらいたいという思いから、その子に軽く注意しました。
すると、少し考えた後、「うん。そうする。座って集中するようにがんばる。2時間やるって決めたのは僕やもんな。僕が決めたことやからな」と言ったのです。
こういう言葉を聞くと本当にうれしくなります。何歳であっても「自分で決めたことだから」という意識を持ってがんばる子と、「お母さんが決めたんやん」と思ってやる子の間には深い溝があります。
そうは言ってももちろん子どもですから「自分で決めた」と言ったことをつい忘れて、流されることもあります。それでも、「自分で決めた」という意識を持っている子は最後の最後で大きく成長し、合格をつかみ取る子が多いのです。
精神論の話は、私はあまり好きではありません。でも、中学受験ではやはり、高校受験・大学受験よりもメンタルが強く影響していると感じています。