不・無・非・未ー打ち消しの接頭語の違い

こんばんは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

今日、たまたま授業で打ち消しの接頭語の使い分けについて説明をしたところで、直後に大学時代に塾でバイトをしたいたときの後輩から連絡があり、お子さんのテキストに出てきた「非合理」と「不合理」の違いについて説明をしました。

打ち消しの意味の不・無・非・未。「不公平」のように「不」以外はつかないものもあれば、「非公開」「未公開」のように「非」も「未」もつくものもあります。これらの違い、お子さまは理解されているでしょうか

打ち消しの言葉がつくと覚えているだけでは意味がありません。

漢字には意味ああるのですから、そこまで覚えて区別できるようにしましょう。

●不:「ない」という打ち消しの意味をもつ。単純に否定するだけ。

例)「不透明」:透明ではないという、単純な否定のイメージ。

●無:「これまでにもなくこの先もない状態であろう」という場合に使う。

例)「無感動」→これまでに感動もなくこれからも変わらず感動しないというイメージ。

●非:「本来はなければならないものがなくなってしまい、よくない状態や不適切な状態になる」という場合に使う。

例)「非常識」→常識は本来あるべきものだが、それがなくなって社会でマイナスの評価をされるというイメージ。

●未:「今現在はまだその状態にないが、今後その状態が生じうる」という場合に使う。

例)「未公開」:まだ公開されていないが、あるときが来たら公開されるというイメージ。「未公開」に対して「非公開」は「一般の人には公開されないため、その人たちからしたらデメリットがあるよくない状態」とイメージすれば違いがわかりやすいと思います。

三字熟語の問題や二字熟語の問題で適切な打ち消しの接頭語を書かせる問題がありますが、上記のことを覚えていると間違いを減らせます。