中学入学前に国語ですべきこと

こんにちは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

関西の中学入試は終わり、先週末から制服の採寸やすでに課題をもらっている子も多いかと思います。

入試終了後から入学式までに何をするかで今後6年間の成績が大きく変わってくると言っても過言ではありません。

この期間、国語については、口語文法(国文法)の徹底と漢字の学習・語彙力の強化、文章の読み方を忘れないように週1でもいいので入試の時と同じ解き方で文章題を解き続けることをおすすめします。

口語文法については軽視されがちなのですが、多くの私立中学では、早いところでは中1の1学期から、ほとんどの学校では中2から古文の授業が開始されます。公立の中学校では細かな古文文法指導は行われず、本格的に学習するのは高校入学後です。しかし、私立中学では高校で学習する古文文法を最初に学習するところもあります。その前段階として、口語文法の学習を一通り行う学校もありますし、同時進行で進める学校もあります。この段階で、中学受験時に文法が苦手な子は脱落します。特に拒否反応を示しやすいのが、理系男子。しかし、国文法は規則性のあるものなので、覚えてしまえば非常にらくです。理系の子のほうが古文を得意にしやすいと思います。ですから、この2月・3月は学校の課題+漢字学習・国文法の習得・語彙力強化を徹底することをおすすめします。

そして、できるだけ、これまで習った解き方で文章を解くように…。

毎年いるんです。指導復活組が。受験終了後そのまま継続の場合は問題ないのですが、復活組の場合、学習習慣がくずれていること多く、中学受験のときにできていたことができなくなっているので、一からのやり直しになります。特に小6から指導を始めた子は、我流の解き方で解いてきた期間が長いため、受験時にはなんとか修正できていても国語の学習を2か月もの間ほとんどしていないと我流に戻ってしまうことが多々あります。指示語や接続語、対比や同意を押さえるという当たり前のことをしなくなり、漫然と文章を読むクセがつくと、修正はほんとうに大変です。復活組の場合、中学受験生の指導ができない時間帯(深夜にかかる場合や日特・模試の入る日などの不定期指導)になることが多く、家庭学習をどれだけしてくれるかも重要になります。単純に学校の教科書内容で点を取らせるのは簡単ですが、私立中学では初見の文章を出すところもありますから、きちんとした国語力がなければ点が取れなくなります。

というわけで、中学入学後に余計な経済的負担をさけるためにも、本人が深海魚になって苦しむことがないためにも、この2月・3月はたるみすぎないように(しめつけすぎる必要もありませんが)国語の学習も継続するようにしてください。

使いやすい問題集等は明日には書きたいと思います。