どこの塾を選ぶべき?

こんばんは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

小学3年生の保護者の方はそろそろ塾選びに頭を悩ます時期になるかと思います。また、小学4年生の保護者の方の場合は、転塾が頭をよぎるかもしれませんね。

「どの塾を選んだらいいでしょうか?」「この塾の評判はどうですか?」といったご相談を生徒の保護者の方から受けることがあります。実際に現在指導中の生徒ではなく、弟さんや妹さんについてのご相談が私の場合は多いのですが。

上のお子さんの様子を見て、もっといいところがあるのではないか、上の子とはタイプが違うので別の塾のほうがいいのではないか、といったことが主な理由です。

中学受験をするなら中学受験対応ができる塾に行くことをまずはおすすめします。関西でしたら、浜学園・希学園・能開センター・馬渕教室・日能研・第一ゼミナール・成基学園・京進などが大手塾としてあげられるでしょう。基本的に大手塾であれば、入試までのスケジュールに無駄がありません。合格に必要なカリキュラムがそろっていますし、毎週・毎月、力を見るテストがあります。また各学校情報・入試データをしっかりと持っています。中小塾でも受験に強い塾があります。四谷大塚を採用している塾がありますし、地域密着で特定の学校の入試に強い塾もあります。また、個別指導塾でも中学受験に特化した個別指導塾のもつ入試情報はしっかりしていますし、個別にカリキュラムを組んでくれるので、集団塾が合わない生徒さんにはいいでしょう。家庭教師でも中学受験を専門とした家庭教師派遣会社があります。私も、とある中学受験専門の家庭教師派遣会社に登録しています。そこでは毎月代表と副代表・講師が集まり、研究会が開かれています。現在そちらを通しての指導はことのは社の生徒だけでもキャンセル待ちをお願いしている状態のためいっさいお断りしていますが、研究会には極力参加しています。関東・関西の入試情報や各塾の情報を講師が共有するシステムを作り、他教科と連携を取れるようにしていますので、こういった派遣会社であれば家庭教師のみでの中学受験も可能です。実際、この派遣会社の先生のみで有名校に合格している生徒さんがいます。

では、具体的にどの塾を選べばいいのでしょうか。選ぶ際に考慮に入れるべき重要なポイントは以下になります。

1)合格実績―塾全体の合格実績も重要ですが、通塾する教室の合格実績を確認してみてください。

2)通塾時間―勉強時間を削られる・体力を無駄に消耗するほどの距離の塾に週3~5日通うのはあまり現実的ではありません。通塾で疲れた授業中ぼーっとしてしまう、帰宅後に復習ができないといった問題が生じることもあります。塾の立地やアクセスのよさなども考えてみてください。

3)カリキュラム―1週間にどの程度の宿題をこなすのか、どの程度授業で進むのかを把握していないと、入ってから未消化のまま時間だけが過ぎてしまい、成績が伸びなくなるということになりかねません。カリキュラム、特に1週間に学習する量については細かく確認してみてください。

4)テキストやテストの質―これはぱっと見てわかるものではない部分もありますが、あまりに解説が少ない場合はご家庭でのフォローができなくなることを頭においておかれるとよいと思います。特に国語は解説を見てもわからないと言われることが非常に多い教科です。

5)生徒・保護者対応のよさ―先生から積極的に連絡のある塾、そんなに連絡はないけれどこちらから問い合わせたらとてもていねいな対応をしてくれる塾など様々です。いい悪いではなく、合う合わないで判断されるといいかと思います。頻繁に連絡がきても困るというご家庭もありますよね。連絡が多いからといってその話の内容が濃いとは限りません。

 

ネット上の塾の悪い評判について聞かれることもあるのですが、基本的にネットの情報よりもご自身の目で確かめた情報を信じていただくのがよいと思います。そうした掲示板には不満のある人は書き込みますが、満足されているかたはあえて書き込まいことが多いからです。合格実績を出し続けているということは、その塾には力があるのです。ある子はいいと言う塾を別の子はよくないと言う。これは塾に落ち度があるからではなく、その子に合わなかったのです。

お子さんにとって合う塾かどうかを1)~5)をもとに検討してみてください。体験授業ができるなら、ぜひ受けてみて、お子様の感想や直感をだいじにしてあげてください。そして、入塾を決められたら、ぶれずにその塾を存分に活用するようにしてください。先生・教材・テスト。中学受験で受かるか受からないかを大きく左右するのは、どの塾に行くかよりも行った塾で与えられたカリキュラム・宿題・講座をいかに活用するかのほうが重要です。成績が上がらないから転塾を考えているなら、その前に塾から与えられているものを充分活用できているかを振り返ってみてください。もし、活用できないほど課題や宿題が多いというのであれば、まずは必要な課題とそうでない課題を選別できないか、オプション講座を取るのをやめることはできないかなどを現在の塾の先生に相談なさってください。それでもどうにもならなければ、転塾や家庭教師や個別指導塾によるフォローを考えられたらよいと思います。