【国語の苦手克服】文章の種類を理解しよう

こんにちは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

学年に関係なく、国語の読解が苦手な人は、まず、文章の種類から理解しましょう。文章の種類によって、読むさいに重視すべきチェックポイントが変わります。ですから、文章の種類を正確に理解することはとても重要です。ところが、小6の中学受験生でもこの区別がついていない子がいます。塾のテキストの見出しには「説明文」「論説文」「物語文」というように書かれているのに、理解できていないんですね。というか、意識していない。

これらについて「教わっていない」と言う子もいます。この言葉が出てきたら要注意。特に最難関狙いの小5でこれを言うのは危険。それも「教わっていない」というのはとても危険。小4の一年間、文章の種類を意識せずに過ごしてきたということですから。

 

中学入試では文章の種類は、大きく5つに分けられます。ここで、中学入試ではと言ったのは、厳密には、論説文と評論文、物語と小説はそれぞれ違うのですが、中学入試ではひとくくりに「論説文」「物語文」としているため、また、5種類以外の文章は出題率が低いため、出題されても5種類の文章の読み取りポイントを組み合わせれば解けるため、5つに分けます。

①説明文…ある事柄について説明した文章。筆者の主張はない。

②論説文…ある事柄を取り上げ、筆者の考えを述べた文章。筆者の明確な主張がある。

③物語文…架空の話。作品中の人物や出来事などを通して作者が伝えたいメッセージがえがかれている。

④随筆文…筆者自身の体験・見聞とそれについての感想などを自由に書いた文章。論説文に近いものと物語文に近いものがある。物語文に近い随筆文は筆者の体験や見聞とそのときの個人的な感想が中心に書かれている。一方、論説文に近い随筆文は、社会に対する考察なども含まれ、筆者の思想が書かれている。

⑤韻文…詩・短歌・俳句・狂歌・川柳のこと。

このほかに、伝記、紀行文や対談、脚本などもありますが、前述したように、基本的に①~⑤の区別ができ、重点的に押さえるポイントがわかれば他の文章に応用できるので、これらの読み分けをしっかりできるようにしましょう。伝記は④、紀行文は②と④、対談は④と②の合わせ技で対応できるので、まずは、①~⑤、特に①~④の読み分けをしっかりできるようにしましょう。