社会で役立つ統計学ー算数・数学を苦手にしてはならい

こんにちは。

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

小学4~6年生の算数は、指導要領の改訂により、割合と統計に関する内容が充実されています。割合については、4年生は、二つの数量の関係と別の数量の関係を比べる際に、割合を用いる場合があることを学びます。ここでは整数で比べることを学習します。5年生では、小数で比べることを学習します。

また、統計については、5年生では、グラフの読み取りやデータのグラフ化だけでなく、「統計的な問題解決方法を知る」ということが加えられています。データの特徴などを理解して適切なグラフを選び、問題解決につなげることを学びます。これは国語の授業とも関係しています。国語科では「情報活用に関する知識・技能」が加えられ、5年生の国語の授業では、自分の意見に合ったグラフや表を選び、それらを用いて自分の意見を書く授業が加わります。資料から見えてくること、考えられること、それらを読み取るためには、5年生の算数で学習する力が身についていないと厳しくなります。加えて、6年生では、平均値だけでなくこれまで中1の数学で学習していた、中央値と最頻値を学びます。

統計学の中の一つ、記述統計について、これまでよりも深く学ぶことになるのです。当然、これは中学数学、高校数学、統計学へとつながっていきます。統計学は仕事をするうえで確実に役立ちます。マーケティング戦略を考える際に、仕事の効率化を考える際に、根拠を視覚化して相手を説得する際にetc……。国語で学ぶ表現力・語彙力などが必要なことは言うまでもありませんが。

割合や統計を苦手にしてしまうのは、生涯年収に関わると言っても過言ではないと思います。志望校で確率はほとんど出ないから苦手でもいい、学校の授業はそこそこで、と考えるのは少々危険かもしれません。中学受験が終わったあとの長い人生で役立つことを、その土台を、学校で学びます。文系の大学に進むとしても、数学を苦手にすることは避けたほうがいい。

元理系の人間としては、そう思います。

高校時代、なぜその公式ができたのか、なぜ使うのかがわからず、公式を覚えることをまったくせず、確率統計でさんざんな点数を取ったことがありますが、基礎は頭に入っていたせいか、今、統計学を学び直していても、すんなりと頭に入ってきます。数学に対して苦手意識がないというのは大きいと思います。

また、起業したいと思うなら、やはり算数・数学嫌いは厳しい。経理処理・帳簿整理。四則計算しか使いませんが、これが苦痛で適当だと、税務署との関係が悪くなりかねませんから…。税理士さんや会計士さんにお任せするにしても、自分で作成できる力はあったほうがいいですしね。

小学校の勉強を甘くみてはいけません。