新小6向けー過去問集の選び方

現小6生はこの時期はほとんどの人が過去問演習を行っていると思いますので、こちらの記事は新小6生向けです。

とはいえ、急きょ、ここも受ける! 志望校変える! という現小6生の参考にももちろんなると思います。

中学受験用の過去問集を出しているのは、関西では英俊社、教英出版が中心で、中学入試出版という愛知の出版社も一部の学校のみ出しています。

どこがよいのかと保護者の方から聞かれることがありますが、基本的には英俊社が一番いい、とお答えしています。扱っている学校数が最も多く、最も手に入れやすいです。中堅上位以上を志望される場合は、英俊社+教英出版を選択されるのも手です。中学入試出版は、灘、甲陽、西大和、東大寺、清風南海などの最難関~難関などの合計でも20校未満の学校しか出していませんし、扱っている書店も少ないので、関西では手に入れにくいと思われます。英俊社は、学校数が多いのと基本的に国語の問題での省略がありません。教英出版は省略があることが比較的多いので、算・理・社については問題ありませんが、国語についてはおすすめできません。過去5年分のうち3年分省略ということもあります。解説については、総じて大きな差はありませんが、学校により差がある場合もありますので、二社のものを確認することで理解しやすくなることもあります。また、学校説明会で過去問を手に入れることができるのであれば、できるかぎり手に入れておいたほうがいいでしょう。出題意図などがついていたり、過去問とともにプレテスト過去問がついていたりすることもあるからです。

英俊社の特徴

  • 発行している学校数が非常に多いので、手に入れやすい。
  • 国語は基本的に省略がない。(すべてを見ているわけではありませんが、大阪・京都・兵庫・奈良の人気校、難関・最難関校を見る限り、ここ数年省略しているものを見た記憶はありません。)
  • 実物に似せていないので、本番をイメージしにくい。
  • 解答用紙がB5なので拡大コピーして使うほうがよく、問題も拡大コピーしたほうがいいので、手間がかかる。

教英出版

  • 発行している学校数は英俊社より少ない。中堅校以下は特に少ない。
  • 国語の問題は省略が比較的多い。
  • 実物に似せているので、本番をイメージして取り組みやすい。