小4・小5生 速く読むってどういうこと?

こんばんは

大阪・神戸・京都の国語専門家庭教師住吉那巳枝です。

テストになると時間が足りないという悩みを抱えている生徒さんは多いのではないでしょうか。

「速読を習わせようか」と考える方もいらっしゃるかもしれません。速読もある面では効果があります。私自身、教材制作の仕事で2~3日で60冊程度の本を読まなければいけないこともあり、速読は習いました。でも、時間切れを防止するために速読が必要かと言うと、必要はないかなと思います。余裕のある人は試してもいいと思いますが、その時間をとるために学習時間を削ってまでしなくてもとは思います。

文章を読むのが遅い原因は大きく3つに分けられます。

一つは年齢的な原因。これは成長とともに解消されます。

もう一つは物理的なことが原因で、目の周りの筋肉が凝り固まっているために目の動きが遅くなっているというもの。縦書きは横書きよりも目の動きが大きくなります。人間の目は左右を広く見ることは容易ですが、上下を広く見ることは構造上苦手なんですね。

そして最も多いのが、文章の読み方がわからず、メリハリをつけて読むことができていないというもの。「速く文章を読みましょう。さらっと速く読みましょう」というアドバイスは最悪です。文章には「重要なところ=じっくり読むべきところ」と、「重要でないところ=さらっと流して読んでいいところ」とがあります。この区別ができていないとすべてをしっかり読もうとして時間切れを起こします。国語で文章が速く読める子は、この識別ができているのです。さらっと速く読むと確かに時間切れという問題だけは解消されます。しかし、重要なところも流して読みますから、主題や要旨を正確に捉えることができません。

国語において文章を速く読むというのは、「結」果なんです。「正確な読解力」に基づいて「大事なところをしっかり見抜いて正しく文章を理解した結果、不要なところを読み流せるので無駄な読みがなくなり、結果として時間が短縮される」、ということなんです。これを理解せず、速く読むことに意識を集中してしまうと、国語の力はまず伸びません。

「速く読む」ということは、「無駄な読み方をしないメリハリをつけた読み方をする」ということをくれぐれも忘れないでいただきたいと思います。

そのために重要なのが文章を正確に読む力なのです。この順番を間違えると取り返しのつかないことになりかねません。時間切れが続いているのを単に読む速度が遅いからで片づけないようにしましょう。文章をメリハリをつけて読めていないのではないか、大事なところとそうではないところがわかっていないのではないか、ということを疑って対策をしていく必要があるかもしれないのです。