全国学力調査結果―どうみるか。
29年度全国学力調査の結果が公表されましたね。
この結果について、都道府県順位について、私は個人的にあまり意味があると思っていません。
この調査は、全国のすべての小中学生が受けているわけではないのです。
参加率を見てみましょう
平成29年度参加率は
国立小学校100%
国立中学校100%
公立小学校100%
公立中学校100%
国公立のすべての学校が参加しています。
しかし、私立に関してはそうではありません。
今年の参加率は
私立小学校52.7%
私立中学校48.6%
私立平均参加率49.5%
です。
学力の高い生徒は私立に流れている都道府県と、
ほとんど私立がなく公立に集中している都道府県。
この結果を比べることに大きな意味があるとは思えません。
ただし、同時に行われる学習状況調査の結果と学力調査結果に相関関係はありますから、
この結果に着目して、家庭でできる対策を行い、学力を上げる方向に生徒を導くことはできます。
全国順位が低い都道府県にいるから学力が低くてもしかたがない、学校が悪いという視点ではなく、
日々の生活習慣が学力とどう関わるのか、学力が高い子はどのような生活を送る傾向にあるのかに着目して、
生活習慣や学習習慣の改善をしていただくのがよいのではないかと思います。
この調査の意義は、学校の指導力改善や家庭でのお子様の生活習慣・学習習慣の改善にあると私は思います。
指導方法と生徒の学力の結果は、私も毎年みて、自分の指導の改善に役立てています。
点数や順位に惑わされず、せっかく受けた調査なのですから、その結果を役立てていただければと思います。