講習後の模試結果
夏期講習が来週から始まる塾が多いですね。
「講習の後の模試は、皆さん力がつくから平均点が高くなりますよね?」
こんなことを毎年言われます。
実際、高めになることは多いです。
でも、正直、講習を受けたからといって、そんなにすぐに実力なんてつきません。
成績が上がったとしても本当に力がついたとはみないほうがいいのです。
学んだことを自分のものにして本物の力になるのは10月、11月。
じゃあ、なぜ講習後の模試の平均点は高いのか。
小6の合否判定を出す模試以外では、講習後の模試は平均点設定を上げて作ることが多いからです。
特定の塾が行う模試ではこの傾向が強いです。
一方、特定の塾が行っているわけではない模試の平均点設定は、基本的に年間通して同じです。
これをどうとらえるか。
9月の模試は、他の時期の模試以上に、どこが理解・習得できてなくて何をすべきかが浮き彫りになるということです。
9月の模試で成績が下がったら、なぜ下がったのかをいつも以上に徹底分析しないといけない。
講習ではそれまでの復習が中心となる。レベルが易しくなっている模試で偏差値が下がったということは何かしら問題がある。
重大な問題点が隠れていると思って確認したほうがいい。
講習の成果がまだ出ていないから、などとのんきなことは考えてはいけません。
本当の成果、本物の力になっている生徒のほうが少ないのです。
その状況で成績が下がるのはどういうことかを認識しなければいけません。
反対にこの時期に上がったからといって講習の成果があった!
と単純に喜ぶのも危険です。
ここでの気のゆるみ、甘い考えは、確実に10月、11月の成績低下を招きます。
小学校4年生、5年生は特にこの点を意識して、弱点をつぶしていくようにしましょう。